【暗殺教室】隣の席の赤羽くん【赤羽業】 (ページ10)

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赤羽くんの隣ページ10

鳥の鳴き声がうるさい朝。

欠伸をしながら、Ｅ組へと向かう。

「ふああああ・・・。」

すごい眠い。どうしよう。眠い。

「小鳥遊さん、すごい欠伸だね。」

「え？」

後ろから声がしたので振り返ってみると、そこには笑いをこらえてる赤羽くんがいた。

「・・・あの欠伸聞いた？」

「ばっちり。」

・・・最悪だ。

ああ、恥ずかしい。恥ずかしい。

「そんなに恥ずかしいの？」

「恥ずかしいよ・・・。あの欠伸は、女子として失格だよ。」

そう言うと、赤羽くんは、こらえきれずに笑いだす。

なんて失礼な男なんだ。

「もしも、授業で私が寝たらさ、起こしてくれる？」

「ん、分かった。」

「んー・・・。やっぱ徹夜は駄目だった。」

「え？」

「昨日、殺せんせーの暗殺方を考えてて、寝るの遅くなっちゃったの。」

結局、考えられずに終わったけど。

やっぱり、暗殺は難しい。

「ふーん。」

赤羽くんは素っ気ない反応をして、教室に入って行った。

私も続けて教室に入り、椅子に座る。

・・・あれ、やばい・・・なんか、急に、眠気が襲って・・・。

・・・あれれ？

小鳥遊さん、爆睡しちゃってる。

うわ、よだれ垂れそうだよ。

取りあえず写真撮って、あとでからかってやろう。

さて、そろそろ授業始まるから起こすか。

そう思い、小鳥遊さんを起こそうとしようとした時

「ん・・・水殺・・・。」

・・・えーと、水殺？

夢の中でも殺せんせー殺そうとしてんの？

「やったぁ・・・。」

ああ、殺せたのか。

「へへ・・・。」

嬉しそうに、ふにゃっと笑うもんだから、起こすのが可哀想になってきた。

まぁ、夜遅くまで、暗殺計画練ってたんだ。

少しくらいは、寝かせてあげようかな。

幸せそうな、小鳥遊さんの頭を撫でる。

あ、また幸せそうな顔になった。

面白いなぁ、小鳥遊さん。

笑ってる、小鳥遊さんに釣られて、こっちまで笑いそうになる。

それを我慢して、一言。

「おやすみ。」