【暗殺教室】隣の席の赤羽くん【赤羽業】 (ページ14)

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赤羽くんの隣ページ14

「小鳥遊さんって背、小さいよね。」

曲を聴き終わり、二人で帰っている途中、気にしている事を言ってきた赤羽くん。

いや・・・こんな長身の赤羽くんから見ればそうでしょうよ。

「身長どれくらい？」

「・・・ひゃ、く・・・よんじゅうはち。」

「わ、ちっちゃいね。」

「うるさいっ。」

私はクラスの中でも結構小さい方で、いつもこの背で損をすることが多い。

「でも背低いとよく『かわいいー』とか言われるでしょ？嬉しくないの？」

「子供扱いかーってむっとくるなあ。」

「へえ、損することばっかなんだ。」

「そうだよー。セノビック勧められたり、ｍｍ単位に必死になっちゃって馬鹿にされるし。」

「わあ、大変だね。セノビックいる？」

「いらんわ。」

赤羽くんはケラケラ笑いながら、夕暮れの空を眺める。

私もつられて眺めるが、首を痛めそうなので止めたおいた。

身長低いと空眺めるのにも一苦労なんだもんなあ。

「そういえば、赤羽くんは何ｃｍなの？」

「えーと、確か175。」

「うっわ、高っ。」

怖いわー何でそんなに高いの。

「でも高くても損することあるよ？」

「へえ、そうなんだ。」

「電車の手すり顔に当たるし。その度に渚君に睨まれるし。」

「当たるのはいいじゃん。私なんか届かないし。満員電車で埋もれるし。」

「うーん、あ、あと家庭科室の調理台とか低くて腰痛くなる。」

そんな身長あるあるを話しながら、駅のホームに向かう。

途中で見た小学生が私より背高かったです。最近の小学生怖い。赤羽くんに笑われたし。

「うーん・・・よく考えるとそんなに低くて損することばっかじゃないかも？」

「高い方が損するよ。」

「でもやっぱり、身長欲しい！」

「あ、欲しいんだ。」

「当たり前だよーっ。」

「何ｃｍくらい欲しいの？」

「・・・赤羽くんと同じくらい？」

「え、高っ。」

「うーん、じゃあ・・・161かな。」

「なんで？」

「あのね、理想のカップルの身長差って10から14なんだって。」

「・・・へえ。」

「で、赤羽くんの身長引く、14したら、理想の身長でしょ？」

凄いでしょー、と言うと赤羽くんは少し困ったような顔をほんのり赤くした。

「どーしたの？計算間違ってた？」

「・・・いや、小鳥遊さんのそういうとこ困るっていうか・・・。」

「え？」

赤羽くんはため息をついて、また空を眺めた。

私も眺めようとしたら、首がゴキってなった。痛い。