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023. ページ23

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『 あー … ちょっと飲みすぎたかも 』









そう言ったAは目がとろんとしている 。









「 大丈夫?」









心配の言葉を吐きながらもAのグラスを
空きにしないようにまた酒を注いで 。









『 大丈夫ー … 大丈夫だからー 、全然 』

「 ほら 、これも甘いお酒だよ 」

『 ありがとー … 』








完全にここまで酔わせたのは俺 …… 。





















姉ちゃんの結婚式から1ヶ月経ち 、
やっとAを食事に誘えたってのに









『 雄登がお酒飲むのまだ信じられないよ 』

『 そっかそっか 、お酒飲めるんだね 』

『 雄登が … お酒を … 』









グラスに手を伸ばす度に
弟扱いされていることが気に入らなくて 。









「 お酒そんな得意じゃないんだよね?」

『 うん 』

「 これ甘いから飲みやすいよ 」

『 そうなの? … じゃあ飲んでみようかな 』









軽い悪戯心で度数の高い甘めのお酒を飲ませた 。









「 ところでさ 、ニューヨークどうだった?」

『 充実してたよ 』

「 向こうで彼氏とか出来たの?」









何となくの流れ 。


出来るわけ無いでしょ!って言うと信じてたけど









『 まあね 』









返事は想定外 。









「 背の高い白人とか?」









昔 、洋画で見た俳優を格好いいと言ってたから
それに近い人だったりするのかと思いきや









『 ううん … 日本人だよ 』

「 は 、」









日本人ってことに驚いたのと
もやもやとする自分がいて 。









「 いつ別れたの?」

『 別れてないよ 』

「 じゃあまだ付き合ってんの?」









こくんと頷いてまたお酒を飲むAは
爆弾発言をした 。









『 あれ?この前聞いてたんじゃないの?』

「 え?」

『 話してたじゃん 、お姉ちゃんの結婚式で 』

「 誰が 」

『 雄登と優斗 』

「 …… 」









嫌でもわかってしまった交際相手に
少しイラッとした 。









「 …… それ美味しい?」

『 これ?凄く美味しいよ 』









ほろ酔い気分でグラスを傾けて軽く振るAに









「 じゃあこっちも好きだと思うよ 」









もっと度数の高い甘いお酒を飲ませて 、
空になる前にまた注いで









『 んー …… 』









気づいたらこんな状態だった 。








..

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めろんぱん(プロフ) - このお話が大好きで完結後も定期的に読みにきます( ; ; )みるるんさんの作品大好きなのでこれからも応援してます! (2020年7月13日 4時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるるん | 作成日時:2019年6月16日 2時

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