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019. ページ19

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『 … ごめんね 、雄登 』












その言葉と右手が離れた時の感覚がまだ残っている







…… もう4年も経つのになー 。















「 姉ちゃん 」

姉「 あ!雄登 、また一段と格好良くなったね 」

「 ありがとう … 姉ちゃんも綺麗じゃん 」

姉「 当たり前でしょ 」









目の前で白いドレスをふわりと見せながら
俺に微笑むのは長期戦覚悟だったはずの相手 、

姉ちゃんで 。















Aがニューヨークに旅立って少ししたら






姉「 私 、廉のところに戻るから 」






ってまたいきなり荷物纏めて彼氏と
同棲再開して4年経った今 、ようやくゴールイン 。













姉「 あ 、雄登 」

「 ん?」

姉「 これあげる 」









真っ白な姉ちゃんが俺の手に無理矢理
握らせたのはいちごみるくの飴 。









その飴を見て
思い出すのはAのこと ……



そう言えば最後に会った時も渡されたんだっけ 。













姉「 … もうすぐ来るよ 、可愛い可愛い私の妹が 」

「 …… 」

姉「 ほら 、私まだ準備あるから出てってー 」









あの時と同じように飴を見つめる俺の背中を
追い出して扉を閉めた姉ちゃん 。









いくつになっても変わらない姉ちゃんの
そんなところが好きだったのは確かで 。












「 … ふはっ 」












慣れない服装にいちごみるくの飴持つ奴なんて
俺くらいしかいないんじゃないか






そう思ったらちょっと笑えた 。















ポケットにいちごみるくの飴を押し込むように入れて
会場に向かおうとしたら後ろから
ヒールの音が聞こえてきて何となく足を止めた 。
















「 …… っ 」















振り向けば











「 …… A 」









最後に空港で会った時よりも
大人っぽく髪を伸ばしたAがいた 。








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めろんぱん(プロフ) - このお話が大好きで完結後も定期的に読みにきます( ; ; )みるるんさんの作品大好きなのでこれからも応援してます! (2020年7月13日 4時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるるん | 作成日時:2019年6月16日 2時

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