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013. ページ13

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ぐしゃぐしゃになった視界で微かに見えた彼 。











『 高橋くん …… 何で …… 』

優斗「 それはこっちの台詞 」









花火の音が遠くに聞こえる 。









優斗「 1人で花火とかありえないでしょ 」














ブランコに座る私の前に蹲み込んで
私の頬に流れる雫を優しく拭いてくれる高橋くん 。









優斗「 幼馴染みの那須くん 、だっけ … 」

『 …… 』









また頬が濡れたのを見て高橋くんは
もう泣くなって私の頭を自分の胸に押し付けた 。









何も聞こうとせずに吃逆を上げる私の頭を
一定のリズムでポンポンしてくれるその行動に
また涙が溢れる 。









優斗「 ほら 、顔上げて … 」

『 う 、んっ 』

優斗「 次で最後だよ 」









直後さっきより派手に打ち上がった花火 。









これがフィナーレなんだと理解した












花火も







……… 私の恋も 。














『 高橋くん 』

優斗「 ん?」

『 ありがとう …… 』









静かに立ち上がってポニーテールを外した 。












『 私迷ってたけど …… ニューヨーク 、行く 』











もう 、雄登の側にはいられない 。





これ以上傷つきたくないと思ったから 。






離れなきゃならない
嘘を吐いたことになっても 。















優斗「 … よく決断出来ました 」









同じように立ち上がった高橋くんの
大きな手が頭に添えられた 。







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めろんぱん(プロフ) - このお話が大好きで完結後も定期的に読みにきます( ; ; )みるるんさんの作品大好きなのでこれからも応援してます! (2020年7月13日 4時) (レス) id: 3589a32c79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるるん | 作成日時:2019年6月16日 2時

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