また君と 。___ nsry .

destiny_7 ページ8

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浮所がなんか言ってたけどきっと気のせい


『なす！何聴いてるの？』


割と大きな声で話しかけたつもりだったが、
那須には聞こえていないようだった。


中々俺に気づいてくれないのがちょっと悔しくて
イヤホンのコードを引っ張ってやった。



『なぁーす！』



「うわっ!?」



初めて目が合った。

告白した時は一切目を合わせてくれなかったから。



「……だれ？」



相変わらず綺麗な顔をしていたが
その表情には明らかな嫌悪感が滲み出ていた。



『え、忘れちゃったの？』



俺ってそんなに印象薄い？
ちょっとショックなんですけど……。


でも少しでも良い印象を与えたくて
とびきりの笑顔で笑ってみせた。



『佐藤龍我だよ！いちお隣のクラスね。』



「はぁ……」



『忘れないでね』


・

忘れないで。

俺のこと記憶して。

やっと出逢えた気がするから＿ 。

・

俺はじっと那須を見つめるけど
那須はちっとも俺と目を合わせてくれない。


「佐藤……さん？」



『そうだよ。龍我って呼んでね ﾆｺｯ』


とびきりの笑顔も、
若干意識した上目遣いも、
那須の前ではなんの役にも立たなかった。


『なす？』


黙って俯いてしまった那須。

仕方なく視線をiPhoneに向けてみたら

音楽についてあまり詳しくない俺でも知ってるようなバンドの名前が表示されていた。


『なすロック好きなの？』



「え、……うん。まあ……」



『俺も聴きたい。オススメの曲ある？』



「えっと……」



俺いま那須が何考えてるかわかるよ

“早く目の前からいなくなって欲しい”

でしょ？ 顔に出すぎだよ(笑)



黙りこくってしまった那須に、これ以上は逆効果だと悟った


俺は少しでも那須に好かれたい
しつこすぎて嫌われたくない。


『あ、そろそろ戻んなきゃ。またね、那須』



「……はい」



あからさまにほっとしたような様子の那須。
さっきから感情が顔に出すぎ (笑)


まぁ、これできっと那須は俺の事を覚えてくれた


決して好印象ではないと思うけど。




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やっと那須くんだせました！

更新遅くなってしまいすみません(^^;

これからどう進めていくかあまり考えてませんが
少しでもお楽しみ頂けるよう頑張りたいと思います!!

引き続きよろしくお願いします( ..)"

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