【wrwrd!】小人を買いました 3(男主)

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kr「いやぁ……まさかあんな堂々と報道されるとはね」

政府も困っているだろうね〜





なんて楽しそうにしているクラレ先生

こっちは気分がだだ下がりなんですけど……








ci「まぁ、幸いにも俺らのことは知られてないみたいですし

　 マスコミに囲まれる心配も無さそうですね」






『……そうかな？』

ci「？」






『ニュースでは特に言われてなかったけど…もし”成功”したものがあるとわかったら


　………それこそ、マスコミは探しに来ると思うよ』









もし、小人達のことがバレたら

マスコミの良いエサにされてしまう




やっと解放されて、これからだっていうのに



…………そんなの、あんまりだ









kr「だからこそ、そうならないためにこれを作ってるんじゃないか」


nt「結局前回のも失敗だったんすね」

kr「ナタリーちゃん結構ズバッと言うよね…」









俺は大きく開いた胸元から目をそらすように出されたお茶に手を伸ばした

チーノ君は結構ガッツリ見ているようだ




俺には刺激が強い









ちなみに今はクラレ先生の研究室

俺一人で来た



家には兄さんがいてくれてるし、小人達のご飯の心配はしなくて大丈夫だろう








『…あの人、逮捕されたみたいですね』

kr「仕方ないさ……それだけのことをしてきたんだからね」









孤児院のママ……クラレ先生のお姉さんも、ニュースの通り逮捕された

あの人が俺達のことを下手に喋らないと良いが









………あの人が捕まって


嬉しいはずなのに

安心できるはずなのに









心には


体には







ずっと………消えない傷が残り続けている









ci「今度そっちにお邪魔さしてもらっても？」

『ん……あぁ、もちろん』

kr「じゃあ僕は研究に勤しむとしようかな」









クラレ先生はあの人が捕まったあと

何度も面会をしに行ったらしい








やはり姉だからか


心配なのだろう









kr「……A君」

『？はい』








kr「………姉さんから、君達に伝言」









〈もう私という地獄がいなくなった





　………どうか、どうか









　幸せになって……






　いつまでも、あの頃のように愛しているわ〉

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