【wrwrd!】俺達はお前を忘れられない【短編集】

＊ ページ12

ht「……！ゾム！」

我々国に戻ると、庭にいたひとらんが真っ先に俺を出迎えてくれた

帰りが遅く、更には連絡も出来ていなかったため酷く心配をかけたやろう



zm「すま〜ん…」

ht「とりあえずグル氏のところ行きな？皆には俺が伝えとくから」


そう言って自分の耳元のインカムに手を伸ばしたひとらんを見て、俺は庭をあとにする









久しぶりに見た幹部達は、俺を見るなりため息をつく

エミさんなんてもう半泣きやw



zm「帰ったで」

総統室に入ってそう伝えれば、遅かったな、というグルッペン


gr「…そういえば、お前が偵察に行っていた敵地から手紙が届いてな」

zm「ふーん？なんや、戦争か？」

gr「……これ、見ろ」








渡された1枚の紙

そこには、我々国と和平を望む言葉が綴られている


……しかも、その幹部の名前は









zm「…A･マゼンタ………！？」

gr「なんだ、知っているのか」


何度名前を見ても、俺がつい先日まで一緒にいた人物の名前

数回アイツの文字を見たが、それと筆跡も同じやった





……くっそ

zm「…なにが、”元々は軍人だったんだけどね”…や」



1つだけ隠し事してた、という言葉も嘘やったんか

そう思うと、なかなかのやり手やったんやな…なんて







gr「お前に偵察させておいて言うのもなんだが…これは我々にとって大きな利益だ

　 このまま和平交渉を進めるが、良いか？」


zm「……ええで」

gr「すまんな」



ゆっくり休んでくれ、というグルッペンの言葉を背に歩き出す









zm「…Aに会ったら、皆どんな顔するんやろうな」

思わず呟いた言葉は、宙に消えていく





すれ違った大先生に、なんやご機嫌やな、と言われたので

そのまま食堂に引っ張って行ってやった

吸い続ける【ut】→←＊

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