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トントンside
どれだけ頑張っても、元通りにならないことはわかっとる
割れてしまった花瓶はもとに戻らんし、枯れてしまった花はもう咲かない
ましてや国なんて、接着剤や水や肥料なんかでどうにかなるようなもんやない
Aが俺達の国をもとに戻そうと……また、我々国をやり直させてくれようと色々してくれとったんはありがたい話や
出来るなら、またあの頃に戻りたい
でも
tn「国を建てるにはまた金がいる…しかも、莫大な金や
俺達は今…なんも持っとらんねんで？そんな簡単なことやないし……現実的に見れば無理な話…
我々国建てるためにも、だいぶ時間使ったしな」
『……そうだな』
tn「………どんなことでも”元通り”には出来ひんねん」
眼鏡を変えて、視界が良くなったのは嬉しいけど
……Aのそんな複雑な顔を見るくらいなら…いらんかったな
話さん方が良かったかもしらん
『皆で話し合って決めるといい……俺は、所詮他人なんだ』
tn「………お、ん…」
所詮…他人………なんて
そんな突き放すようなこと…Aの口から聞きたなかったわ
間違ってはいないけど
少し、悲しい
ﾄﾞﾝ
「わっ！」
しばらく2人で棒立ちしとると、後ろから軽い衝撃を受ける
急いで振り返ると、男の子がぶつかってきたようやった
tn「だ…大丈夫か？」
「うぅ……」
俺がびくともしなかった変わりに、男の子の方は反動で思い切り尻餅をついてしまったらしい
痛みを感じているのか、少し涙目になっとる
「あ！ご、ごめんなさい……！」
tn「いや、平気やで？」
「ごめんなさい……」
やばい……本当に泣き出しそうやん
…………お、俺を怖がっとるんかな？
よくよく考えてみれば、尻餅ついた男の子が180超えの男を見たらそら怖いよな……
俺は目線を合わせるようにかがみ込み、男の子の頭を一撫でする
tn「俺は大丈夫やから…な？
怪我は？擦り剥いたりしとらん？」
どうやらデカくて怖いのでは…という考えは当たっていたらしく
同じ目線にすれば、男の子の顔から恐怖は無くなった
……やっぱり、目つき悪いんかなぁ……
ただでさえ赤い目で怖がられる事があったし…気ぃ付けんと
男の子はゆっくり立ち上がると、Aを見て目を輝かせた
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おつきみ(プロフ) - 米さん» ありがとうございます……えへ (2020年12月1日 1時) (
レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - KAINkunさん» 修正致しました。ありがとうございます！ (2020年12月1日 1時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
KAINkun - 141ページの「予備」の字が「呼び」になってますよ (2020年11月7日 15時) (レス) id: b78a3cc888 (このIDを非表示/違反報告)
米 - 朝起きて着替えもせず、すぐにこの小説を読んでしまう、米です！何故こんな素晴らしい作品を作れるのですか…？！おつきみ様の作品…神…！！！！ (2020年7月5日 9時) (レス) id: 869d5f693c (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - あららさん» 毎日！？ありがとうございます… 小説を書くコツは、自分も素人なのでこれといって思いつきませんが、色々な方の小説を読んで日々学習しています！お互いに楽しみながら頑張りましょう……！ (2019年8月28日 11時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ
| 作成日時：2019年8月15日 11時
