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オスマンside
城下町に来て、すぐに目に着いたのが教会
グルッペンに誘われるまでは枢機卿やっとったから、多分染み付いてもうた癖なんやと思う
行きたいと思う場所はいくらでもあったけど
なんとなく、俺は教会に足を向けることにした
中に入ると、素朴な雰囲気の内装で
並べられた椅子に、数人の人間がいた
彼らは神に祈りを捧げている最中なのだろう
俺は適当な席に座り、目を瞑った
………神に、祈るように
神は絶対じゃない
完全なものでもない
人間が創り出した、自分達の創造主
そんなことはわかっとったし、別に否定もせんかった
でも、あの頃は………ただ、すがれる相手が欲しかっただけなんや
自分の過ちを、誰かに話すこともなく
話せる人もいなくて
神に許しを請うことしか出来んかった……
〈gr「神を信じるより、自分や仲間を信じた方が早くないか？
折角お前は賢いのに、全て信仰に潰されるなんて勿体ない」〉
………なんて、無理矢理手を引かれたあの日が、懐かしい
決して神を否定するわけでも無く
単に自分が良いと思ったことを、相手を尊重しながら言葉として発する彼を
凄いと思った
簡単にできるものではないし、気を遣わないと俺には出来ひん
でも
グルッペンは息をするように…それをやってみせた
…………そういう点で見ても、Aはグルッペンに似とるかもしらんな
俺は手で胸と頭に三角形を描き
静かに教会をあとにした
os「……あれ、グルッペン？」
gr「終わったか？礼拝は」
os「まぁ……
ずっとここにおったんか？」
gr「いや？さっき武器屋を覗いてみたが、あまり良い品揃えでは無くて出て来たんだ
お前がここに入っていくのが見えたから、少ししたから出てくると思ってな」
os「他にも武器屋くらいあるんちゃうか？」
そうだな、と言いながら歩き始めるグルッペン
まるで着いてこいとでも言いたげなスピードやったから、俺は大人しく横に並ぶ
gr「久しぶりに甘いものが食いたい、付き合え」
os「……！…ふふ、ええで」
〈gr「お前も甘党なのか！？じゃあ行きたいところがあるんだが……！」
os「え……っと…」
gr「甘いものが食いたい！付き合ってくれ！」〉
……ほんま、変わらん奴やな
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おつきみ(プロフ) - 米さん» ありがとうございます……えへ (2020年12月1日 1時) (
レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - KAINkunさん» 修正致しました。ありがとうございます！ (2020年12月1日 1時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
KAINkun - 141ページの「予備」の字が「呼び」になってますよ (2020年11月7日 15時) (レス) id: b78a3cc888 (このIDを非表示/違反報告)
米 - 朝起きて着替えもせず、すぐにこの小説を読んでしまう、米です！何故こんな素晴らしい作品を作れるのですか…？！おつきみ様の作品…神…！！！！ (2020年7月5日 9時) (レス) id: 869d5f693c (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - あららさん» 毎日！？ありがとうございます… 小説を書くコツは、自分も素人なのでこれといって思いつきませんが、色々な方の小説を読んで日々学習しています！お互いに楽しみながら頑張りましょう……！ (2019年8月28日 11時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ
| 作成日時：2019年8月15日 11時
