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グルッペンside(続き)
gr「あまり触れられたくないのかもしれないが…その髪は地毛か?」
『ん……?あぁ、そうだが?』
珍しいだろう?と言って手ぐしをしてみせるA
出会ったときから思っていたが、この髪色はかなり珍しい
……それこそ、こんな時代だ
良くない考えを持つ奴らなんて沢山いたことだろう
gr「…………」
やはり、どこかで見たことがあるような……?
『…そんなに気になるか?この髪……』
gr「いや……」
じっと見すぎたのか、少し不服そうな表情をさせてしまった
このまま見ていても何も変わらない…か
gr「いや、すまない…つい凝視してしまった」
『………………なぁ、グルッペン』
gr「?」
『……いや、俺の気のせいだ』
gr「なんだ?言ってみろ」
気になるだろう、と言えば
それもそうか…と再び話し始めた
『…昔、あったことないか?』
gr「……!」
『俺の気のせいだったらすまない……が、どうにも初対面とは思えなくてな』
gr「…………俺もだ」
やはりただの気のせいでは無かったのか?
…でも、どこで?
全く思い出せん………
gr「俺もお前に会ったことがあるような気はしているんだが…どうも記憶がはっきりしなくてな」
『……20年前』
gr「…………?」
『大体20年前だ
グルッペンじゃなくても、お前に似た人に俺は出会ってる』
gr「20年前……?…いや、流石に覚えてないな」
『…………きっと互いに似た人間を見たのかもしれないな』
gr「……………………」
そうだろうか
そんな偶然が…あるのか?
互いに似た人物を見た……なんて
確かに俺はいつ会ったのかさえ覚えていない
Aの言うように、20年前だとはっきり言えたなら話は別だが………
『忘れてくれ』
gr「…あぁ」
無理矢理区切ったようなその話題は、心の中に留めることにした
ホットミルクの最後の一口は
ぬるくて、口当たりが悪く感じた
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おつきみ(プロフ) - 米さん» ありがとうございます……えへ (2020年12月1日 1時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - KAINkunさん» 修正致しました。ありがとうございます! (2020年12月1日 1時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
KAINkun - 141ページの「予備」の字が「呼び」になってますよ (2020年11月7日 15時) (レス) id: b78a3cc888 (このIDを非表示/違反報告)
米 - 朝起きて着替えもせず、すぐにこの小説を読んでしまう、米です!何故こんな素晴らしい作品を作れるのですか…?!おつきみ様の作品…神…!!!! (2020年7月5日 9時) (レス) id: 869d5f693c (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - あららさん» 毎日!?ありがとうございます… 小説を書くコツは、自分も素人なのでこれといって思いつきませんが、色々な方の小説を読んで日々学習しています!お互いに楽しみながら頑張りましょう……! (2019年8月28日 11時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おつきみ | 作成日時:2019年8月15日 11時