【wrwrd!】負けた彼らは買われた 3(軍パロ)

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エーミールside(続き)


とりあえず部屋の状態(主に汚れ)を確認しようとドアを開けた

やはり3週間誰もいなかっただけで、多少の埃はあった


しかし、思ったより汚れが目立つわけでも無かったので

単純に部屋を見渡す形となる







rbr「な？普通やろ？」

em「そうですね……特には何も…」


本棚の本の背表紙を目で辿りながら、適当に返事をする

ついつい本を見てしまうのは、悪い癖かもしらん





em「……ん？」

rbr「んー？なんかあったん？」


em「いや…対した物では……」



ふと本棚の端に目を移すと、”album”と書かれた古めかしいものがあって

なんだか気になって、手を伸ばした


ロボロさんも気になったのか、横に立って覗いている









よく見ると、ただ古い…というより

雑な扱いだったのか、ボロボロになっているだけのようで

それこそ丁寧に扱わないと、すぐに崩れてしまうんじゃ無いかと思った



rbr「これ、Aのアルバムなんちゃう？ちっちゃい頃の写真とか」

em「……見てみましょうか」

rbr「もちろんや！」


なんだか目を輝かせているロボロさんを横目に、1ページ目を開いた

……しかし、何もない




rbr「えぇ……」

em「他のページにあるかもしれませんよ」


そう言って、またゆっくりとページをめくった

なんだかんだで自分もAさんの幼少期は気になる

あれだけ優しいのだから、さぞかし温かい家庭で育ったに違いない









しかし



rbr「…………」

em「………………なにも、ありませんでしたね」

rbr「うん…」



中身は何も無かった

どのページにも、以前何かの写真が貼ってあった跡があるものの

我々が期待していたようなものは何も無かった



……ちょっとでも期待した自分が恥ずかしい







気を取り直して掃除に取りかかろうとアルバム冊子を本棚にしまう

すると、今度はロボロさんが声をあげた



rbr「うわっ！」

em「ど、どうかしましたか？」



振り向けば、引き出しを開けて中にあった写真をとったらしい

…流石に引き出しはまずいのでは？


しかし、どうにもロボロさんの様子がおかしくて

とりあえずその手に持つ写真を見せて貰った









　
　
　
　
em「………え……？」






そこに映っていたのは

想像していたような温かい家族写真では無く









　
　
　

頭から血を流した状態で壁にくくりつけられた

女性と男性…そして




少女の写真だった

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