【wrwrd!】多分俺がヒロインです 2(男主)

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いやお酒は何一つ悪くない

悪いのは結局人間だ、惑わされるな




……って、駅のポスターで見たことがある気がする









まぁとりあえず危ないことには変わりない





『退いて下さい』


sha「退いたらご褒美くれるん？」

『何故そうなった』





あげませんけど、と言えば


sha「……っそ、じゃあ」









　
　
　
　
　
　
　
　
”勝手に貰うな？”









　
　
　
　
　
　



　
『ん………ｯ』



先程まで飲んでいた酒の香りが、再び口の中に広がる

それに加えて香るシャオロンさんの香水か何かの匂いに

酔ってしまいそうだ









sha「ん……」

『………ｯ』









いやもう3人目！

ショッピとモブに次いで3人目だからね！？





いや一瞬だけどオスマンさんも入れたら4人目じゃん！









トントンさん早く帰ってきて〜！









sha「は……！

　 ……なに、余所見してんねん」


『いや……そりゃあ全力で余所見しますよね〜………ｯ！？』

sha「生意気！」









俺が喋り終わらないうちに、シャオロンさんが俺の服に手をかけた


なんでこんなときに俺は脱がせやすそうなシャツを着てきたんだよ!!!!!!(泣)

恨むわ!!!!!!!









ボタンを2、3個外したかと思えば

首筋に顔を埋めてくる




正直言ってくすぐったい









『いっ………』

ピリッとした痛みを感じたかと思えば、シャオロンさんはそのまま首筋に下を這わせてくる


この間の路地裏のこともあってか、そろそろ笑えなくなってきた







もう怖くて泣きそうだ

てか泣きたい








『しゃ、おろんさ……ｯ』

sha「んー？」









　
　
　
　
　
　

『こ、わいです………』

やめて下さい









きっと届かないであろうと思いつつも、今出来る最大の制止









　
　
　

　

　
しかし、シャオロンさんは手を止めた


『………？』

sha「……ご、ごめん……」





酔いが覚めたのだろうか

ゆっくりと俺の上から退き、びちゃびちゃになった床を拭くために雑巾を持って拭き始めた









おい逆にどうした


助かったのはとても嬉しいけど









　
　
　

sha「……ショッピ君がしたことと同じことしてもうたな、俺……」

『……！』

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