【wrwrd!】多分俺がヒロインです 2(男主)

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合コンの傷もすっかり癒えて(?)

この間までは、わー寒いなぁさむさむ、なんて思ってたけど


そろそろ笑えない寒さになってきた

個人的には1月とかの雪の降る時が1番寒い




大学が休校になるのはめちゃくちゃ嬉しいけどね!!!!!!

それはもう老若男女、皆が望んでいることだと思うんだ！偏見だけども!!!!!!









まぁそれにしても寒い

温め合うことの出来る彼女さえいないんだから………ね……(泣)


と思いながらスーパーの袋をぶら下げていると


視界の先に鬱さんが見えた








『……？珍しいな、こんな所にいるなんて』


自分の住む地域に対して”こんな所”と言うのもどうなのかと思うが、特別自慢出来る良さがあるわけでも無い

怒られるわけじゃないし、いっか



なんてぼけーっと思考を巡らせていると、鬱さんと目が合ってしまった

………合ってしまった、もなかなか失礼か









別に後ろめたいことも無いし、鬱さんは女遊びが酷いから俺を狙うことも無いだろう

油断は出来ないが、他の人よりはマシだと思う




ということで、特に目をそらすわけでもなく、普通に鬱さんに挨拶をした

挨拶は大事









『こんにちは』

ut「こんにちは……今、帰り？」

『まぁそんなとこですね〜』


スーパーの袋を持ったままブラブラする人はそうそういないと思う

重いし






鬱さんは俺の買い物袋をじっと見つめた後、ひょいとそれを奪ってしまった


『！？』


いきなりのことで対処出来ず、いとも簡単に手元から離れる袋

…しかも重い方だ







『え、ちょ……』

ut「俺、今からトントンの家に用あんねん

　 A君も帰りなんやったら丁度ええやん」


『………！』






なんだ！？このスキルは……！

これが鬱さんが数多くの女性を落としてきた手口であるというならば、俺は納得せざるを得ない


これは女性の心鷲づかみだわ……！





『でも、それ……重い方ですよ……？』

ut「こういう時に軽い方持つ男は嫌やろ？」


『……！た、確かに』


勉強になります、師匠……！






心なしか以前よりフォルムが丸くなった鬱さんを横目に

雑談をしながら家路を歩く


荷物が軽くなったからか、はたまた誰かと一緒に歩いているからか

スーパーから家までの距離が、行きより断然短く感じられた

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