【wrwrd!】多分俺がヒロインです(男主)

41 ページ42

os「今日はありがとう」

『いえ、こちらこそ』





19:00を回って、俺達は帰ることにした

今は俺のマンションの前


オスマンさんがわざわざ送ってくれた









『それじゃあ、また』

os「あ、ちょっと待ってな？」


『？』






おいおいなんだ

俺はこのまま進展しなかった状態で眠りにつきたいのに！



os「……これ」

『？なんですか？これ』

os「んふふ、開けてからのお楽しみってやつや」









開けていいですか？と聞けば

エエよ、と返される





俺はペットボトル程の高さをした平べったい箱を少し眺めたあと

ゆっくりと開けた


本当は開けたくなかったけどね……









『………え、これ……』

os「結構悩んだんやで？」









　
　

　




　
　
　
　




　
　

箱の中には

綺麗な紫色の宝石が付いたリングのネックレスが入っていた





………いやこれ女性ものでは？？？









os「男女兼用やってさ」

『へー………


　いや、そうなんですけどそうじゃなくて！』









これいくらしたんだ！？

さっきのジュエリーショップで買ったんなら、相当なお値段したぞ…………






os「誕生日プレゼント」

『いや、まだ8月………』




os「ちゃうちゃう、二十歳の誕生日プレゼントや

　 次の誕生日で21やろ？」









『は、二十歳…の？』

os「渡せんかったから」





はえー……この人

金を使う相手を間違えてる！絶対間違えてるよ！




恋人にあげた方が良くない！？こういうの！？









　
　
『お、俺に……ですか？』

os「Aのために買ったんに、誰にあげんねん」

『そ、そうですね』









　
　
　
いやでも



『こんなお高いもの、貰えませんよ！』

os「えー？そんなにせぇへんよ？」

『嘘つけ！？』







ふふ、と笑うオスマンさん



こちとら笑っていられる心情じゃないんですわぁ……









　
　
　
os「………嫌、やった？」


『え』


os「今日もジュエリーショップ行ったとき、あんまり興味示しとらんかったし

　……やっぱり、そういうの嫌いなんかな……って」









嫌い……ではないけど

明らかに大学生である俺ごときが貰っていいような品物でないことだけは確かだ








『俺とオスマンさんは……ただの知り合い……友人同士ですし

　こんな高価なもの……は、受け取れない………です』

42→←40

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す