【wrwrd!】年下の彼らの面倒を見る(男主) (ページ3)

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gr「途中まで一緒に行くゾ!!!!!!!!!」

そう言って隣を歩くグルッペン

ちなみに中学３年生で受験真っ只中の俺に対し

コイツはまだ小学６年生

声変わりしてないらしいが、既に変声期を迎え終わった俺とそこまで声の高さに差はなく

コイツが変声期を迎えたときが恐ろしくてしょうが無い

『ちゃんと朝ご飯食べてきたのか～？
小食のグルッペン君？』

gr「た…食べた」

絶対に食べてないな…

『ちゃんと食べないと、いつまでもチビのままだぞ』

gr「うるさい！ちゃんと平均だ!!!!!!!!!」

『まぁ俺からしてみればチビだよね』

gr「今に見てろよ！
　追い抜いてやるからな！」

『楽しみにしてま～すww』

朝っぱらから元気だな

さすが小学生

とか考えていれば、中学校までの道と小学校までの道への分かれ道に着いていた

gr「む…もうAとお別れか…」

名残惜しそうにするグルッペン

いつも家の窓から手振ってきてるだろ

とか思いつつも

『じゃあね』

と頭を撫でてやる

日本人の母親と日本･ドイツのハーフの父親を持つグルッペン

いわゆるクォーターってやつだ

そのため顔は日本人だが、髪の色素が普通よりは薄い

…まぁそれもグルッペンの顔が良いから似合ってるけども

gr「ちょっ…オイ…！/////」

と言って俺の手を振り払おうとする

なんだ

最近の小学生は撫でられるのいやなのか？

『ごめんて』

俺はすぐに手を離した

これで満足か？と思えば

gr「…………」

少し不満そうな顔をするグルッペン

『？

　何だよ…？
　

　…もう行くからな』

そう言って中学校へ向かおうとすると

ガシッ

と手を掴まれた

『えっ…？な、なに…』

日が昇ってきて暑くなる前に行きたいんだけど

なんて言えるはずもなく

否、言う隙もなかった

gr「…が」

『が…？』

gr「頑張ってね…勉強…」

そう言うと、俺の手を離し走り出すグルッペン

いや、なんだよいきなり

と思いつつ

俺は学校へと歩みを進めた

『(握力つよ…
　ちょっと痛かった…)』

gr「(言えた…!頑張れって…！)」