【wrwrd!】年下の彼らの面倒を見る(男主) (ページ18)

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gr「帰らせたのか！？」

トントン君を家まで送り届け帰ってくると、グルッペンが起きていた

『あぁ、帰らせたよ』

胸ぐらをつかまれている

もちろんグルッペンに

『なんでグルッペンが怒ってるのかはわかってる』

そう言って手を離させる

なんだその目は

人を憎むような目は

俺を憎んでいるのか？

なぜ助けなかったんだと

そのまま放置したのかと

綺麗事を並べるな

『いい加減にしろ』

gr「!!!!!!!!!(ビクッ」

自分でも信じられないくらい低めの声が出た

ごめん

怖がらせた

でも

現実を見ろ

『俺がトントン君を救ってくれると思った？』

gr「え…」

『トントン君側の事情で、グルッペンの家に居させられないのは知ってる

でも俺のところにもそれなりの事情がある

お前が知らないだけで

それに俺にとって今がどれだけ大事な時期なのかわかってんの？

受験生なんだ

今後の俺の人生を左右する、大切な分岐点』

gr「そ…れは…」

今まで

コイツを

甘やかしすぎてしまった

『俺はお前のためにいるわけじゃ無いんだ

毎回お前の都合の良いようになると思うな

都合の良いようにしたいのなら、自分でそれなりの力をつけろ

俺はお前の召し使いじゃ無いんだよ』

あのあとから、グルッペンは一切話しかけて来なくなった

もちろんおばさんとは交流があるが

グルッペンは俺を見つけると

避けるようになった

トントン君を助けなかったから軽蔑したか？

あの言葉が痛かったか？胸に刺さったのか？

どうでもよかった

心なしか、世界が静かになった気がした