【wrwrd!】年下の彼らの面倒を見る(男主) (ページ11)

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季節は完全に冬

もう1月だ

そろそろ私立は始まるところもあるだろう

『(ま、俺は公立一本だけど)』

私立の受験費なんて馬鹿にならない

どうせ行く気も無いのだから、受けても意味が無いだろう

そんな事を考えながら、今日も勉強に励んでいた

はずだったのに

『これ…
　どういうことか説明してくれる…？

　グルッペン』

平日の17:00ごろ、突然荒々しくならされたインターホン

流石に誰でもイラつく

インターホンの映像を覗けば、グルッペンの姿があった

『…なに

　よい子は家に帰る時間でしょ…？』

良い感じに集中してたのに

なんて思いながらもドアを開けに行く俺は

多分グルッペンにかなり甘い

ガチャッ

『どうした？
　家の＿＿＿＿…ｯ！？』

家の鍵でも忘れたか？と尋ねる前に

目に入ったのは

グルッペンに担がれる、ボロボロのトントン君だった

『！？
　え？なに！？

　ど、どうした！？喧嘩！？』

落ち着け

血が出てる

アザも凄い

加えて

今にも泣き出しそうなグルッペン

『あ、上がって！

　客間に連れてく！』

とりあえず治療を終えた

治療と言っても、血を拭いて消毒したり

アザの部分を冷やしてやったり

どう考えてもド素人の知識だった

目の前でスヤスヤと寝息をたてるトントン君

それを見て、少し落ち着きを取り戻したグルッペンに尋ねる

『…なにが…あったの…？』