くまのぬいぐるみ【Nozomu.K】

出会い ページ3

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今週も始まった。




憂鬱な満員電車も、なんとか乗りきって、バタバタと仕事をこなして、あっという間に１日が終わろうとしていた。







「んーーーーー！！！」







一日の疲れを発散！とまではいかないけど、伸びをして深呼吸。



今日はご飯作るの面倒くさいから、コンビニ弁当ですまそう。



帰りにコンビニ寄って、弁当だけじゃなく、デザートまで買っちゃって、

自分にご褒美って、自分に甘いなと心の中で自分に笑った。








なぜだかわからないけど、今日は気分が良い。

鼻唄を歌いながら、いつもの帰り道を歩いた。







家の鍵をぶんぶん振り回しながら、アパートの階段を上り、自分の部屋まで歩く。





「…ん？」




私の部屋のドアの前、座り込む人影が見えた。





誰だろう。

今日家族の誰か来るって言ってたっけ？

でも来るならいつも連絡してくるしなぁ？




暗くてよく見えない中、様々に考えているうちに、部屋の前に着いてしまった。






「……あのー、」






そんな疑わしく掛けた私の声に顔を上げるその人。





うわ、イケメン…。
かっこよさと可愛らしさを共存しているような、これまた、絶対モテるだろうな。


しかし、私の知り合いにこんなイケメンはいないぞ？



そんな考えを巡らせていると、目の前の人は立ち上がって、

うわ、背が高い！なんて思っていたら、







「……Aちゃん！」




｢………へ？｣




｢…会いたかった！｣





どうして私の名前知ってるの？

と聞く暇もなく、驚き固まる私は、その人になぜかぎゅっときつく抱き締められていた。




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