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秋も深まって、もうすぐ冬になろうとしとる。
もうすぐで皆とお別れなんか。
嫌やなぁ。
こんな楽しいのに…………戻りたない。
けど今はそんな事考えてる暇ないよな。
なんでって、もうすぐ体育祭やで!!
修学旅行があって、文化祭があって……体育祭。
こんな色んな事をみんなと出来るんやもん。
来年からの為にも、これからもどんどん思い出作らなな。
紫「種目決めするぞ〜。」
ふっかさんの声で、みんながやりたい種目を次々に言っとる。
できれば体力使わんやつがええなぁ。
ほら、俺あんまり運動神経に自信ないから。
阿部ちゃんが生徒会の仕事であんまり出れんとか言うとったし、後の7人は無駄に運動神経ええやろ?
そんな中に俺が混じったら確実に遅いの露呈するやん。
カメラマンの仕事でもしよっかなぁ。
それやったら種目は少なくですむし、みんなの事1番近くで見れるし。
アルバム作りにも役立つやんな!
そう思っとるのに、上手くいかんのが俺らのクラスってやつで。
桃「はーい!俺、全部出たい!!」
紫「却下。」
いつものやりとりにクラスが笑いに包まれとる。
紫「康二はリレー確定な。」
「いや、なんでなんよ!俺そんな足速ないし負けるやつやん!!」
紫「いや、お前が意外と速いって事は、この半年で学んだから。」
桃「康二ー!一緒にやろうよ!!」
なんでそんな俺を推してくんのよ。
そんなん2人が出ればええ話やんか。
そう思ったんやけど、既に2人とも名前はリレーのとこに書かれとった。

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作者名:スノードロップ | 作成日時:2021年1月14日 23時