俺の両親は【朔間凛月】

〃 ページ22

…お兄ちゃん？




夢月「…お兄ちゃんらしく？」


凛月「うん。







むっちゃんは、



















兄弟が欲しい？」

















夢月「…え？」

















それって…。













凛月「お母さんのお腹の中、赤ちゃんがいるんだよ。」












…マジで！？

　





夢月「本当に！？



男の子！？女の子！？」




A「男の子♪」






…弟…かぁ…。





夢月「名前はなんてするの？」


A「むっちゃんが決めていいよ。」






やった！！



なにがいいかなぁ。











凛月「…俺的には女の子が良かったなぁ〜。」


A「え！？どうして！？」





お父さんはお母さんを正面から抱きしめる。





凛月「…ライバル増える…。」




夢月「…お父さんライバルいるの？」


凛月「一人はむっちゃんだよ。」


夢月「えぇ〜！？」





オレ…ライバルって思われてたの！？





凛月「Aが世界で１番愛する人選手権の決勝戦は

俺とむっちゃんとこの子でやるんだから♪」



夢月「えぇ…。」





そんなことだろうとは思ったよ…。





A「私はみんな大好きですよ〜！

３人優勝です♪」





お母さん、なんて平和なの…。



















お父さんが結婚10周年のお祝いということで、

ケーキを作ってくれた。




夢月「…うま〜♪」



凛月「むっちゃんはホントにあまいもの好きだよねぇ♪


美味しそうに食べてくれるから嬉しい♪」




…まぁ、見た目が魔物みたいな形してるけどね…。



生まれたときから見てるから、なんとも思わなくなったけど。





A「そういえば、むっちゃんは中学受験するの？」


凛月「え、そうなの？」





ちょっと前にお母さんに相談していたこと。



先生に勧められたらしい。





でも夢ノ咲は、中学で入ると自動的に高校にも行ける。

学科も選べるし。





凛月「むっちゃん頭いいもんねぇ。」


A「テスト、満点以外とったことないもんね。」




テストなんて、授業さえ聞いておけば満点取れる。






夢月「…だけど。友達と離れるのは嫌だな…。」



A「…あと２年あるんだし、ゆっくり考えなさい。」






でも、中学受験して受かったら、

高校受験しなくていいんだよね。





…どうしようかなぁ…。

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