俺の両親は【朔間凛月】

俺が８歳のとき ページ13

今日は参観日。




お父さんとお母さんが一緒に見に来てくれる。



いつもはお母さんだけだけど、







今日はどうしてもお父さんに来てほしかったから、





おれが昨日たくさん頼んだ。
















〜昨日〜







夢月「お願いお父さん。




明日の参観日、お父さんも来てほしい。」














凛月「ごめんねむっちゃん。




お父さん、明日も仕事でねぇ…。」






夢月「…お願い。お父さん。



明日は絶対に来て。」







先週からずっと頼んでるけど、



やっぱりお父さんはうなずいてくれなかった。








凛月「俺も行きたいんだけど…。休みがなかなか取れなくて。」






でも、









夢月「…お願い。」







お父さん。






夢月「おれ、今年の誕生日プレゼントもクリスマスプレゼントもいらないから。


お年玉もいらないから。




もう、おれの参観日には来なくていいから…。






だから、明日だけは来て。」









これで断られたら、おれは明日学校休む。













凛月「…社長さんにお願いしてくる。」










〜今〜









なんでそこまでして来てほしかったかは、


多分すぐにわかるよ。






A「むっちゃん。」






あっ！



お母さん…







夢月「…え？」









…お父さん…は？










真緒「…夢月。ごめんな？



凛月は今日ライブで、抜けるわけにはいかなかったんだよ。」





代わりにそこにはま〜くんがいた。








夢月「…お父さん…。」





真緒「お前に謝ってたよ。


来れなくてごめん、って。





でもあいつ、


ライブギリギリまで事務所の一番えらい人に、頭下げてたんだぜ。


まぁ、許可は降りなかったんだけどな。」







お父さん…。





無理させたなおれ。



でも、お父さんがいないと…意味がなかったのに…。










チャイムがなった。







先生「は〜い。



それじゃ、授業をはじめまーす。」






渋々席に着く。














お母さんはいつものように後ろに立ってる。



隣にはま〜くんがいて、


他のお母さんたちがたくさん見てた。






ま〜くんもアイドルだからね。












先生「じゃあ、今日は参観日ということで、





子どもたちから親御さんたちにお手紙を書いたんだよな！









そして、将来の夢の作文を発表してもらいます。」

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