７８ 過労 ページ34
ブツリと通信が途切れた画面を眺めながら、大きな溜息を一つつく。
悩み事がまた一つ増えた。
皆がコナン君の事を嫌っているのもどうにかしないといけないし、伊邪那美命の事も、記憶操作を本当にした方がいいのかも、違法運営本丸の件...目が回りそうだ。
片っ端から片付けて行くしかない。まずは、伊邪那美命の対処法を三日月に相談しようと、立ち上がった瞬間こんのすけが目の前に現れる。
「陣内様より言伝を賜っております。」
『陣から？』
「はい。2017年の現世において、刀剣の展示が開始されます。」
『その刀剣は？』
「三日月宗近、髭切、膝丸、今剣、石切丸、岩融の六振りでございます。」
『見事に平安刀ね。』
「左様でございます。今展示は平安をテーマとされているようです。」
すぐに手を打つ。と筒狐に言えば煙を霧散させながら消えた。主要メンバーである平安刀が展示される時点で遡行軍の襲撃が無いとは考えずらい。
...とりあえず、伊邪那美命は一旦考えるのをやめよう。
さらに頭が痛くなりそうだけど、展示会が優先だ。
施設内は短刀と脇差と打刀の部隊でいいだろう。
六振りを収納できる施設ならば相当広いはず...二部隊は必要。
他に建物外で監視をする部隊もいる。こちらも二部隊必要か...
もしもの為の待機部隊がいないのは非常に心配だが...その時は私が加勢すれば…偶然を装って今度こそ死ねるかもしれないし...
『.....なんて事を考えてるって知られたら怒られるんだろうな』
もう嫌っていうほど人の死を見てきたし、人の何倍も生きてきた。もうそろそろ死なせてくれてもいいものを...
『とにかく、部隊を編成しないと』
極を中心の舞台にするべきか、二刀開眼を期待して脇差と打刀を中心とするか...
悩みながら歩いていれば、縁側で五虎退の虎と戯れる粟田口勢。
数えてみれば丁度いい具合に六振り揃っているではないか。
その近くには新撰組勢もいる。
『...この十二振りでいいか。』
ポツリと呟いた言葉に安定が反応し、私に手を振る
それを見た短刀ちゃんたちは、彼の目線の先の私を見つけるとぱあっと顔を輝かせて大きく手を振る。
ああ、天使がいるよ...さっきまでの暗い考えが消えていくようだ。
「どうしたの？主」
『いやぁね、現世の展示会の警護をここにいる十二振りに頼もうと思ってね。』
「任せてください！！！」
「が、頑張ります...！！」
彼らに礼と正式な部隊の発表は後でいうと言い残してまた本丸を歩く
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あごしわ - コナンって光合成みたいに推理しなきゃ逝っちゃう呪いでもかかってるんじゃないかなって思う時がある。 (2020年1月1日 3時) (
レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 式さん» その案名案ですね！！そうします！！暖かいコメントもありがとうございます(´∇｀) (2018年8月7日 8時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜 亜琉麻(プロフ) - 上でお願い申し上げます！ (2018年8月7日 2時) (レス) id: e742954296 (このIDを非表示/違反報告)
璃奈 - 上でよろしくお願いします。 (2018年8月6日 22時) (レス) id: 9d081775ee (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 上で、式さんのような感じがいいです。続き楽しみにしてます (2018年8月6日 14時) (レス) id: 01a97476ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2018年5月5日 21時
