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77 さて、次は ページ32

貴方side

「この自体は一体どのように処理をするおつもりで?A様」

『お恥ずかしながら、未だに方法が浮かばず。もう暫く待って頂きたい。』

「その様に申されても我々は非常に困るのですよ」

「逆に、貴方様があの少年をこちらに引き渡して頂ければ何も問題は無いのですがね。」


かれこれ30分。
こんのすけに頼んで政府に繋げてもらえば、美味しい話だと言わんばかりに食らいついてきた。

最初は下っ端が対応していたと思えば、上層部の人間がわらわらと集まり今に至っては3人。
彼らはどうしても彼を引き込みたいみたいだ。

それもそうか、あの年で神の加護を持ちこの本丸に来てもさほど同様もせずにいるのだから。
審神者になれば逸材になるのは目に見えている。

その下心丸見えという所が面白くて笑いそうなのだが。

けれど、彼らに渡す気は私には毛頭ない。
それをすれば確実に未来は変わるだろう。
彼らは時の政府のくせにそれを理解していないのか?と若干キレそうだ。

何とか話を丸め込んで手に入れようとする彼らに、私は一つだけ有利な点がある。
彼らはコナン君の事を知らない。否知る事が出来ないのだ。

あの分厚い報告書は今朝に焼き捨てた。
陣にも頼んで政府内の彼の情報を消してもらった。
つまり、彼の事を知っているのは私しかいない。
本当の姿は十七歳の工藤新一という事も知らない。


『貴方々は大事な事を忘れているようだ。』

「何ですか?」

『彼は満七歳。』

「それが何か?」


神について疎い事からどうやら私の勝ちのようだ。


『子供は七歳までは神の子。つまり、彼の命は伊邪那美命のものということですよ。』


目を見開き生唾を飲み込む彼らを更に畳み掛ける。


『何が言いたいか分かります?伊邪那美命もまた我々に協力して頂いてる神の一柱です。仮に、彼を審神者に仕立て上げたとしても、正常な時の流れに反する彼から彼女が離れるのは明らかな事です。』


何年か前に貴方々が行った違法な実験で結果が証明されているでしょう?
と口角を上げれば、コホンと咳払いをすると「それはもう何十年も前の話です」と冷や汗をかきながら、目は宙をさまよいながら私に言う。

先程の勢いはどこへやら。途端に弱腰でか細い返事しか返ってこなくなった。


『貴方々の配置を考えたのは私です。その私を失望させないで下さいね。』


にっこりと笑えば、処理については初代様にお任せします。失礼します。と言い残して一方的に回線を切られた。

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あごしわ - コナンって光合成みたいに推理しなきゃ逝っちゃう呪いでもかかってるんじゃないかなって思う時がある。 (2020年1月1日 3時) (レス) id: d41c4bfd58 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 式さん» その案名案ですね!!そうします!!暖かいコメントもありがとうございます(´∇`) (2018年8月7日 8時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜 亜琉麻(プロフ) - 上でお願い申し上げます! (2018年8月7日 2時) (レス) id: e742954296 (このIDを非表示/違反報告)
璃奈 - 上でよろしくお願いします。 (2018年8月6日 22時) (レス) id: 9d081775ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 上で、式さんのような感じがいいです。続き楽しみにしてます (2018年8月6日 14時) (レス) id: 01a97476ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/  
作成日時:2018年5月5日 21時

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