13 帰還 ページ15
ただいまーと本丸に帰れば、ドタバタと音と共に清光と安定が顔を出す。
「主!遅かったけど大丈夫!?」
「どこも怪我してない!?」
『大丈夫だよ。皆が守ってくれたから。』
そう言って二人の頭を撫でてあげると、凄く嬉しそうに口を緩めた。
「何笑ってんだよブス」
「あ゛?」
また喧嘩が始まった…そう思って止めに入ろうとした時、鈴から鶴たちが出てくるのと同時に目の前にボンッと音を立ててこんのすけが現れた。
「おかえりなさいませ主様。お帰りの所早々で申し訳ありませんが、政府からの通達が来ております。帰り次第連絡するようにと賜っています。」
『…そう。分かった、すぐに準備するから。』
今日の近侍は清光なのだが、安定との喧嘩で忙しそうだった為誰かに代行を頼もうと考える。
まぁ、隣に座っているだけでいいのだけど。
『…こんのすけ、髭切を呼んできてもらえる?』
「かしこまりました。」
そう言い残して彼を連れてこようと走り出して行った。
『とりあえず長谷部たちは、お風呂に行っておいで。』
はい。と言って行こうとする彼らに、一人一人頭を撫でてあげると、長谷部は勿論前田と平野、鶴も花びらが舞った。
『二人はお風呂に行かないの?』
「そうだな。小狐丸でも誘って入るか。」
「では、私は弟達を誘いましょう。」
二人も同じように撫でてあげようとしたが、三日月にはかわされ、一期は撫でる前にそそくさと本丸に姿を消した。
……そんなに嫌なのだろうか…ちょっと不安になった
とりあえず私も着替えなければと思い、部屋に向かう。
政府との通信の準備を進める中、着物に着替え終えると襖の外から声が聞こえた。
「主、呼ばれたから来たよ。」
『ああ、髭切。入って。』
髭切が襖を開けると、足元にはちょこんとこんのすけがいて一緒に入ってきた。
せっかく本丸にいるのに正装をさせるの忍びない。
…それに後で清光がうるさそうだなと密かに思った
『急にごめんなさいね。』
「いやいや。主の頼みならいいよ。」
彼は優しく微笑むと私の髪の毛を触り始めた。
『…何?』
「んー?君が無事で良かったなぁと思ってさ。」
相変わらずの様子で思わずため息が出る。
その行動は天然なのか故意的なのか…髭切らしいといえばらしいのだが。
「主様、繋がります。」
こんのすけの言葉に私と髭切は用意されていた座布団の上に座り込む。
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朧月(プロフ) - 名無しさん» 当時の私が設定で考えていた事は、この不死ノ少女が続編に行く前は、2017年生まれであっても現在の西暦は伏せていたためそのようにしました。なので、続編では初代がコナンに本当の歳を話して西暦は明らかになっています。 (2018年11月17日 12時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 年齢不詳なのに生まれた年が2017年の設定なんですね (2018年11月16日 23時) (レス) id: 29bc82e604 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かなみさん» 初めまして!ありがとうございます!!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ミッテさん» 大好きと言って頂きありがとうございます!そうですね、二人は何でもかんでも組織の人間って考えるのを直すべきですよね笑 (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 初めまして…このお話大好きです続きを楽しみにしてます。誤解が早く速やかに解けますように(笑) (2018年5月2日 15時) (レス) id: 48cf8ea98d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/
作成日時:2018年4月15日 23時