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Aの言った通りになった。
冨岡は、彼女が見守る中、見事に下弦の肆を討伐した。しかも、そこまで手こずらず頸を跳ねたのだった。
他に、判断力、行動力、洞察力、機動力等と涙柱の言う通り申し分ない青年であった。
その姿を見て、Aは「なんだ、ただの謙遜か」と結論付けた。
ならば、涙柱の面に泥を塗ったのではなく、涙柱の顔を立てたと言える。
立派な継子ではないかと桜柱が頷きながら賞賛する。
『お見事だったよ。君は充分柱としてやっていけそうだ』
笑顔で話しかけるAだが、真顔の彼から感情を読み取るのは難しい。
ただでさえ、言葉数が少ない事に難儀しているというのだから、表情くらいは作ってもらいたい。
『改めて、桜柱兼柱頭 佑伊京A、今年で二十歳になる。よろしく、義勇』
腕を差し伸べると、渋々握手をする冨岡。
お互いの手が離れたかと思うと、桜柱の両手が冨岡の頬を瞬時に掴み、上に引っ張った。
『笑った方がかっこいいぞ？』
唐突の事に驚いた冨岡は、目を見開いたまま固まり、目の前の綺麗な笑顔の桜柱にされるがままとなった。
その笑顔が、死んだ姉の笑顔と重なりじんわりと胸が痛くなったが、Aは気づかない。
手を離されて、「疲れたぁ」と言いながら伸びをする彼女に、冨岡は聞きたい事があった。
「桜柱はなぜ鬼殺隊に入った」
突然の質問に、彼女は驚いたが、次には切ない表情を見せた。
『…守りたかっただけだよ』
「……そうか」
何を？と問いたかった冨岡だが、これ以上深く聞いてはいけない。そんな気がして口をつぐんだ。
すると、桜柱は冨岡の顔を覗き込んで目線を無理やり合わせた。
『義勇の課題その一、口数を増やすこと！その二、表情豊かにすること！以上！』
コロコロと表情が変わるAを見て、クスリと冨岡が笑うとAは嬉しそうにはにかんだ。
『やっぱり、笑った方がかっこいいね』
そんな貴方は笑った方が綺麗だ。という言葉を呑み込んで、「綺麗だ」とだけ発した。
それなのに、桜柱は冨岡が飲み込んだ言葉が分かっているかのように『ありがとう』と照れくさそうに笑ったのだった。
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ゆり - え！待って、私も桜柱なんだけど❗しかも、桜の呼吸一緒です (2021年11月11日 20時) (
レス) @page1 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - 面白かったです！ �，任�願いします！！ (2021年10月4日 18時) (レス) @page49 id: a571a62cd6 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 安仙任さん» こちらこそ、引き続き読んでいただきありがとうございます！ (2021年1月7日 15時) (レス) id: 2c921dc331 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを書いてくれてありがとうございます。これからも応援しています！私は�，�いいです！ (2021年1月7日 13時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
蕨 - �，任茲蹐靴�お願いします (2021年1月7日 11時) (レス) id: e40d74d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2020年4月7日 16時
