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Aが再び刀の柄を力強く握り、童磨を鋭い眼光で睨みつけた。
童磨は、彼女のその姿を見て目を細め歪に口角が上がる。
お互いの技がぶつかり合う…次の瞬間
「姉さん！！！」
Aの後方で、しのぶの声と浅葱の鳴き声が響いた。
二人の声を聞いて、我に返った桜柱は大きく深呼吸をした。
「落ち着け、今最優先とするのはカナエを無事に連れ帰る事。童磨を殺すことではない」
そう自分に何度も言い聞かせ、日輪刀を鞘へと納めた。
『…しのぶ、カナエを背負って走りなさい』
「で、ですが！師範の身が！」
『いいから屋敷に向かって走りなさい！！』
振り返らずに、強い口調でしのぶに言い聞かせ、浅葱に「行け」と命令を出す。
浅葱は少し黙り込んでいたが、「ココロエタ！」と叫び、しのぶと共に屋敷に向けて向かい始めた。
「困るなぁ。君の残りの家族全員揃ったんだろ？俺が殺してあげないと」
『黙れ下種が…あの二人は絶対に殺させないからな』
「へー、凄い自信だね？まさか俺が追い付けないとでも思ってる？」
『まさか。かといって、私が完璧に時間稼ぎができるとも思えない』
「ならどうするんだい？」
頭を傾ける童磨に、桜柱は不敵に笑う。
『私も逃げさせてもらう』
彼女は刀の鍔に親指をかけ、空へ向かって高く跳躍した。
『＿＿＿桜の呼吸 参ノ型 花霞』
カチと刀身を少し出すと、そこから無数の桜の花びらが放出された。
辺り一面に花びらが漂い、一寸先さえも霞んで見えなくなる。
「これで俺の視界を阻んだつもりかな？」
地面に着地した瞬間を狙って、扇で死なない程度に胴体を切り裂く。
それを見届けた童磨は、カナエ達を追うために跳躍しようと足に力を入れた刹那、倒れたはずのAの体が花びらとなって空中に散った。
その光景に驚いていると、目の前には刀を構えた桜柱が立っていた。
「偽物…なるほどね。面白い技だ…でも＿＿＿血気術 散り蓮華」
童磨が扇子を振った瞬間、彼女に向かって数多の砕けた花のような氷が降り注いだ。
刀を使い、身体を使い、氷を砕き避けるがかわし切れなかった破片が太ももに突き刺さった。
「さて、これでようやく……っ！？」
膝を着いたはずの桜柱は、再び花びらとなって空中に漂い始めた。
動揺する童磨の前に、再び笑みを浮かべる桜柱が現れた。
そこでようやく、理解した童磨は冷や汗を流しながらも口角を上げた。
「幻とは面白い技を使うんだね」
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ゆり - え！待って、私も桜柱なんだけど❗しかも、桜の呼吸一緒です (2021年11月11日 20時) (
レス) @page1 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - 面白かったです！ �，任�願いします！！ (2021年10月4日 18時) (レス) @page49 id: a571a62cd6 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 安仙任さん» こちらこそ、引き続き読んでいただきありがとうございます！ (2021年1月7日 15時) (レス) id: 2c921dc331 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを書いてくれてありがとうございます。これからも応援しています！私は�，�いいです！ (2021年1月7日 13時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
蕨 - �，任茲蹐靴�お願いします (2021年1月7日 11時) (レス) id: e40d74d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2020年4月7日 16時
