17 勢揃い ページ19
「なンだ、怪我人はなしかい?つまんないねェ」
蝶の髪飾りを付けた女性___与謝野晶子
能力名___
「はっはっは、中々出来るようになったじゃないか太宰。まぁ僕には及ばないけどね!」
いかにも探偵である男___江戸川乱歩
能力名___超推理
「でもそのヒトどうするんです?自覚はなかったわけでしょ?」
麦わら帽子が目立つ少年___宮沢賢治
能力名___雨ニモマケズ
「どうする太宰?一応区の災害指定猛獣だぞ」
眼鏡が似合い時間に厳しい男___国木田独歩
能力名___独歩吟客
皆の視線が太宰に集中する中、彼はうふふと笑いだす。
「実はもう決めている」
チラリと敦に視線を落とすと、膝を抱えて自分を否定する敦の姿が脳裏をよぎった。
それと共に、
太宰はわかりやすい程の作り笑いを浮かべる。
「うちの社員にする」
予想外の言葉だったのか、社員一同は呆気にとられた表情を浮かべた。
「はあああああああ!?」
そして、今日一番の国木田の悲鳴に近い声が倉庫内にて響き渡ったのだった。
我に返った国木田は、辺りを見回す。
そして、Aがいないことに気付くと太宰に向かって目尻を釣り上げる。
「…貴様、あの小娘をどうした」
「A?虎の正体が敦くんだと知ったら、安堵した顔して帰ったよ」
「帰っただぁあ!?貴様!こんな夜遅くに小娘一人で返したのか!」
「えぇー、だって」
「だってではないわ!!」
今にも太宰の胸元に掴みかかりそうな勢いで、前のめりになる国木田。
ふと、与謝野が何かを云いかけたが、フッと笑うと「まさかな」と呟く。
それを聞いていた乱歩は、太宰に1歩近づいた。
「太宰、Aって岸Aのことだろ?」
未だに国木田にうるさく云われている太宰は、確信をつくような言葉を云った乱歩に目を見開いた。
「ええ…そうですけど」
驚きながらも目をぱちくりさせる太宰に、今度は与謝野が目を見開いた。
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マナ(プロフ) - とても面白かったです!!続きがすごく気になる…頑張ってください!応援してます!! (2020年8月25日 19時) (レス) id: da5e25c6ab (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かりんとうさん» こんにちは。楽しみにして頂いてありがとうございます...ただ、中々更新出来ず申し訳ないです(汗) (2019年5月21日 8時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - こんばんは、とても面白くてこの先に広がるこの作品をとても楽しみにしています!これからも頑張ってください!!! (2019年5月7日 21時) (レス) id: f31ecb66db (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 音奏さん» その様に言って頂きとても嬉しいです(^-^) 更新頑張ります。 (2019年5月1日 20時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
音奏 - このような、素晴らしい作品を作れるなんてとても凄いです。続き、楽しみにしています。 (2019年5月1日 16時) (レス) id: 0e776977f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/
作成日時:2019年4月29日 17時