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162 スッキリ ページ33

「ならば、初代様はどのようなお考えで?」

「反論するのですから、まだ考え中…などとは仰らないで下さいね?」

「こらこら。揚げ足を取ってはいけませんよ。」


また笑いが始まると、初代の両脇にいる信濃と物吉が足をダンッと地面に叩きつける。

その音に驚いた五冠は、二振りを凝視するが五冠の瞳には恐怖の色が映り込む。
信濃と物吉の前髪から覗かせる瞳が、氷のように凍てついていたのだ。

周りの刀剣男士たちも一瞬ビクッと肩を震わせる。
当の初代は、ついに溜息が出てしまい、ワナワナと震えている二振りの手を握る。


『処罰の件だったかしら。確かに全員を失うのはあまりにも勿体ない。ゆえに、何回か講習会に参加した上で審神者へ復帰してもらいましょう。』

「…お言葉ですが初代様。それは余りにも寛大すぎるかと。」

『人の話は最後まで聞く事ね。復帰した後は、再びこんのすけに見張らせましょう。その生が尽きるまで。』


初代の低い声に一同の、生唾を飲み込む音がする。


『仮に同じ過ちを繰り返したのなら…』


徐に取り出したペンを初代がダーツのように投げると、壁にグッサリと突き刺さった。


『死んでもらいましょう。』


冷や汗を掻きながら、初代の方へ顔を向ける五冠。


『貴方達が私の事を嫌っているのは百も承知だけど…そんな子供地味た事をするなら、五冠。降りてもらって結構よ?』

「な、何を仰います…」

『言葉通りの意味だけど。第一、私はこの五冠制度反対だったのよ。なのに政府は押し切るし…それに。貴方達がいなくても私一人で十分じゃない?』

「お戯れを…」

『…まぁいいわ。違法運営本丸を阻止する策は私が考えましょう。貴方達は何もしなくていい(・・・・・・・・)


立ち上がる彼女の後ろを、二振りが付く。
初代が会議室を出るまで五冠は怖いくらい静かだった。

廊下を歩く中、信濃が主に問う。


「大将、本当に五冠を解任するの?」

『無理でしょうね。五冠を解任すれば、私の独裁になる。かといって、私が現五冠を解任し新たに人選しても同じ言われようでしょうね。だから政府は私へ反抗心を持つ者を五冠にしたのでしょ。』

「ふぇ〜抜け目ないのな。…それにしても、あいつらの顔、スカッとした!」

「ざまあみろですね!」

『今頃会議室は大荒れでしょうね。』


なんて巫山戯半分で言った初代だが、その頃会議室は大荒れで警報装置も作動したそうだ。

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Aqours?(プロフ) - 素晴しい小説を有難う御座います。本当にストーリーの構成やキャラクターの発言において全て読みやすいうえに解釈一致でした…改めて素晴しい作品を有難う御座いました。 (5月1日 3時) (レス) id: f32673621d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいましたw素晴らしい小説を作っていただきありがとうございます!!!! (2022年12月20日 12時) (レス) @page48 id: 3ad15612f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪モチ(プロフ) - 1話から一気読みして来ました!ホントに面白くて時間をいつの間にか忘れるほどでした(笑)このような素晴らしい小説を作っていただき読まさていただきありがとうございます。完結おめでとうとございます!お疲れさまでした!! (2021年12月1日 19時) (レス) @page48 id: 920125ce92 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんは☆初めましてm(_ _)m刀剣乱舞アニメやゲーム大好きでコナンとのコラボ短編を含め全て読ませて頂きました(^ν^)ただ全体的に所々ではありますが誤字脱字が御座いましたので^^;御報告させて頂きますね。それではこれからも応援しております( ´ ▽ ` ) (2020年2月22日 19時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 雪羅さん» 雪羅さんお久しぶりです!いつも暖かいコメントありがとうございます。中々更新できませんが、これからもよろしくお願いします。更新頑張ります(^-^) (2019年8月21日 20時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/  
作成日時:2018年9月29日 22時

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