【刀剣乱舞×名探偵コナン】不死ノ少女 完結編

131 調べもの ページ2

なんとか三日月に伝わることは阻止したけど、あの後みっちり清光に怒られた。

コナン君置いてきちゃった事に青くなっていると、薬研が向かってくれたみたいで一安心。


『...イザナミの解決法はやっぱりあれしか無いかな。』


正直、この手は使いたくなかったのだが、そんなに時間をかけられるわけでもない。
この間政府に言った、七歳までは神の子っていうはったりをいつ見抜かれても可笑しくはない。

コンピューター内から彼の情報を消したとはいえネット社会だ。
データをもとに戻すのも早くて数日。遅くても数週間で完了してしまうだろう。

そうなれば彼が本当は高校生で、私の言った事は該当しないという事になる。
つまりは、コナン君が政府に連れていかれる。


『時間が無いな。』


イザナミ...伊邪那美命。伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と対になる神。
かつてこの国を作り、数多の神々を生み出した、いわばすべての神の頂点に君臨する。

最高神天照大神よりも格上の存在。
下手に手を出せば私や皆の命は無に等しいだろう。

だが、幸い彼女は天照の母に値する神だ。
正確にはイザナギの左目から生まれたのだから、イザナギが父であり母であると私は思うのだが、人と神との感覚はかけ離れているためまた違うのだろう。

もしかしたら天照を通じてイザナミに頼むことが出来るかもしれない。
彼女が娘思いなら...だが。

しかし、私は天照との接触方法が分からない。
いつも向こうから接触してくるのだから仕方がないことだが...

その方法も陣と相談して見つけよう。

そうなるとやはり時間はかかる。


『こんのすけ。』

「はい！ここに」

『今すぐに陣内殿と通信の準備を整えて。』

「かしこまりました。」


私の部屋へとトコトコと走っていくこんのすけ。
その行った道を私も歩き、部屋に着けばすでに機械を操作し始めている筒狐。


「繋がります！」


画面から離れ、部屋の入口の横に座りこちらを見ているこんのすけ。
あれも政府の狐。私を監視していても可笑しくはない。
普段なら聞かれたところで困らないが、今回ばかりは大いに困る。


『悪いね、こんのすけ』


こんのすけに向けて手を開きぎゅっと握ると、ひらひらと一枚の式神に戻り畳に落ちるそれ。

すると、タイミングよく画面に陣が映し出された。


「このような時刻に何用でしょうか？」

『早急に相談と調べてほしいことが。』

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