Ep.151_勝ち負け�� ページ6
・
ﾕﾝｼﾞｮﾝ先生「＿＿正直、EXOチームは『Love Shot』組の方が優勢だと思っていたけれど……これを見たら分からないわね」
油断してたら負けるわよ？
ユンジョン先生が後ろにいる「Love Shot」組の方をちらりと見てからそう言った。その言葉で会場がざわめいた。
ﾕﾝｼﾞｮﾝ先生「例えば……ウソク、貴方はAとセンター対決になる訳だけどどう？勝てると思う？」
不意過ぎるその質問にウソクヒョンをはもちろん、周囲の練習生達の顔が固まった。さっきとは反対に静まり返った会場に冷や汗がどっと出た。
「え、あの、私がウソギヒョンに勝つなんて、」
ﾕﾝｼﾞｮﾝ先生「ウソクに聞いてるからAは黙ってて」
有り得ません、そう口に出す前にぴしゃりと言われてしまった。反論してまた何か言おうとしたが、真剣なユンジョン先生の顔を見てそれは無駄だと感じた。
そんな私を見て息をついてから、ユンジョン先生はウソクヒョンにもう一度同じように問いかけた。
(チームで勝つことは考えていたけど、私がウソクヒョンに勝とうなんて思っても無かった)
ウソクヒョンは私の大好きなグループのメンバーで、今だって気軽に話せているのが不思議でたまらないくらいなのだ。あんなに遠くにいた人が近くにいるというだけで幸せなのに、そんな人を超えてやろうなんておこがましいんじゃないか＿＿。
つい目を伏せる。ウソクヒョンの方を見ることはとても出来なかった。
(……それに、私はそもそも勝負事が苦手だから)
負けるのは嫌だけど、誰かを差し置いて勝つという行為が苦手だった。自分が得をしても、誰かが悔しい思いをするという現実が嫌で嫌で仕方なかったのだ。実際、そんな場面を何度も目の当たりにしてきた。
グループバトルではチームが負ければ弟達が悲しむと分かっていたから気にしないでこれたが、個人的な勝負は避けたいのが正直な気持で。
そんな私がこの番組に出てるなんてな、今更のようにそう思って心の中で笑った。
ｳｿｸ「……正直、Aのパフォーマンスを見て、俺はまだまだ実力不足だと感じました。
Aに勝てるかは分かりません」
しばらくの静寂の後に、ウソクヒョンがそう言った。
驚いてパッと顔を上げると、ウソクヒョンと目があった。その顔は真剣そのもので、澄んだ真っ直ぐな瞳が私を映していた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もち - 防弾少年団がまだ、( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ！もしかして防弾少年団は夢主のボス？！ (2020年9月23日 6時) (
レス) id: 593f0591d1 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - よ だ かさん» コメントありがとうございます。展開上沢山だすことは難しいかもしれませんが、ちょくちょく出していきたいなあって思ってます！これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2020年5月30日 16時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
よ だ か(プロフ) - コメント失礼します あんスタキャラがだんだん出て来てくれて嬉しいです!!もしよろしければあんスタキャラとの絡みをもっと見てみたいです! 次の更新も楽しみに待ってます！ (2020年5月29日 17時) (レス) id: c6fcdfc168 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - 零奈さん» コメントありがとうございます！私の作品がきっかけでプエ句を知って頂いたのはとても嬉しいです！更新遅めですがこれからも読んで頂けると嬉しいです！ (2020年5月29日 16時) (レス) id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(プロフ) - はじめまして、実はこの小説でプエクを知りました…！お陰様で今K-POP沼にどっぷりです笑笑これからも応援しています。 (2020年5月15日 23時) (レス) id: 46a24024b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カナル式 | 作成日時：2020年3月25日 21時
