Ep.173_腕相撲�� ページ28
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(あ〜、まずい。このままじゃハンギョリの顔に圧倒されて負ける……)
再びハンギョルと手を合わせてながら小さくため息を吐いた。
せめて腕相撲ではチームで勝ちたい、いや勝たなきゃいけないのだ。私へ期待の眼差しを向ける弟達を横目にそう思う。
(そもそも普通に勝負しても勝てるか微妙だしなあ)
いくら私が鍛えていたとしてもハンギョルの筋肉では敵わない。スンウヒョンやビョンチャンとだって、抑える事はできても圧倒する事はできないのだから。何かいい方法はないかな、そう考えながらハンギョルの顔をじっと見つめる。
私の視線に気づいたハンギョルが「そんなに見られたら流石に照れますよ〜」と少しだけ恥ずかしそうに笑う。
(……あ。そうだ、)
ぱっとある考えが思いついた。普段の私なら絶対にやらない事だが勝つ為には致し方ない。覚悟を決めてきゅっと口を閉じて真剣な顔をすれば、ハンギョルも同じような顔をした。その顔の良さに思わず「う、」と声が漏れそうになったが我慢した。
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「＿＿Aヒョン、ずるいですよ！ 真剣勝負って言ったじゃないですか！！」
叩きつけられた右手を痛そうにしながらハンギョルが声を上げてきた。その顔は赤く染まっている。
周りにいるみんなもこの結果……、いや、私の行動に驚いているようだ。
「ええ、なんの事？」
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「とぼけないでくださいよ！ 急に色仕掛けしてきて〜」
「色仕掛けって……」
それは流石に言い過ぎだろう。苦笑いする私にハンギョルは口を尖らせた。
(意外とあっさり上手くいったな)
私の作戦に名前をつけるなら、「"愛嬌"作戦」だろう。スタートした瞬間、私は真剣な表情から満面の笑顔にころりと変えた。そして「ハンギョリ〜サランヘヨ〜〜」と語尾にハートがつくような甘えた声を出しながらウインクをかましたのだ。私の変わりようにハンギョルが驚き、力が緩んだ隙を狙って思いっきり叩きつけたのだ。
「あはは、ごめんね。どうしても勝ちたくて。痛くない？」
ハンギョルの手を取りながら問いかけると、ハンギョルはため息をつきながらも頷いた。
ﾊﾝｷﾞｮﾙ「まあ、おかげで分量もらえそうですけど」
「あ、」
そうだ、これはカメラの前だったのだ。
さあっと血の気が引いて、スタッフさんに私のシーンはカットしてくださいと懇願した。しかしその行動も虚しくバッチリ放送されることになり、話題になるのはもう少し先の話。
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もち - 防弾少年団がまだ、( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ！もしかして防弾少年団は夢主のボス？！ (2020年9月23日 6時) (
レス) id: 593f0591d1 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - よ だ かさん» コメントありがとうございます。展開上沢山だすことは難しいかもしれませんが、ちょくちょく出していきたいなあって思ってます！これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2020年5月30日 16時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
よ だ か(プロフ) - コメント失礼します あんスタキャラがだんだん出て来てくれて嬉しいです!!もしよろしければあんスタキャラとの絡みをもっと見てみたいです! 次の更新も楽しみに待ってます！ (2020年5月29日 17時) (レス) id: c6fcdfc168 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - 零奈さん» コメントありがとうございます！私の作品がきっかけでプエ句を知って頂いたのはとても嬉しいです！更新遅めですがこれからも読んで頂けると嬉しいです！ (2020年5月29日 16時) (レス) id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(プロフ) - はじめまして、実はこの小説でプエクを知りました…！お陰様で今K-POP沼にどっぷりです笑笑これからも応援しています。 (2020年5月15日 23時) (レス) id: 46a24024b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナル式 | 作成日時：2020年3月25日 21時
