深海の人魚 (ページ4)

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貴方｢ジョー！
早く！｣

エイトフット｢はいはい、分かりましたから｣

呆れながらもちゃんと連れて来てくれるあたりすごく優しいと思う

水面から顔を出し空を見上げる

貴方｢今日は太陽が出てるわ！｣

エイトフット｢そうですね｣

ウキウキとする私の隣で岩場に寄りかかりながら腕を組み詰まらなさそうにしているジョー

貴方｢ねぇ、人間の世界では毎日こんな青空が見られるの？｣

エイトフット｢雨が降らない限り見れますよ｣

貴方｢雨って空から水が降ってくることでしょ？
本で読んだことあるわ！｣

エイトフット｢そうですよ｣

貴方｢次は雨の降る日に連れてきて！｣

エイトフット｢雨の日ですか、、？｣

ジョーは心底嫌そうな顔をする

貴方｢空から水が降ってくるのよ？
見てみたいの！｣

エイトフット｢はぁ…はいはい｣

最終的にジョーは私に負ける

私が水面から顔を出せるのはジョーと2人の時だけ

それ以外は水面に近づくことさえ許してもらえないんだから

ほんと、ジョーって心配性よね

｢おやおや、ジョー
今日は可愛らしいお嬢さんをお連れかい？｣

後ろからいきなり声がして振り向くと黒い服を着て鏡を持った男の人が立っていた

エイトフット｢よぉマルフィ
わざわざわりぃな｣

貴方｢ジョー？
この人はだれ？｣

エイトフット｢あー、こいつは…｣

マルフィ｢初めまして美しいお嬢さん
君はジョーのお友達かい？それとも…｣

エイトフット｢言葉には気おつけろよ？
このお嬢さんはアースラ様の娘のA様だ｣

すると、彼は少し驚いたような顔をしたがすぐ笑顔になる

マルフィ｢これは失礼
私はマレフィセント様の手下のマルフィです｣

貴方｢あら！マレフィセントおば様の？｣

マルフィ｢マレフィセント、おば様、、？｣

エイトフット｢A様はヴィランズマスターを経緯を込めておば様おじ様と呼ぶんだ

いつもマレフィセント様が花の入った水晶を海に届けるだろ？
それはA様への贈り物だ｣

マルフィ｢なるほど、あれはA様への贈り物でしたか｣

エイトフット｢それでだマルフィ
この手紙、A様からマレフィセント様へのお礼の手紙だ
無くすなよ？｣

マルフィ｢私がそんなヘマをするものか
それでは、A様のお手紙、マレフィセント様にしっかりお届けいたします

それでは｣

マルフィは大きな黒い翼を出すと空に飛んで行った