帰宅 ページ1
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ローさんの家で夕飯を作る
まだかなーと待ちながらお鍋を煮込んでいた
プルルル…プルルル…
ガチャ
ハル「はい、」
特に何か根拠はないけれど、ローさんだろうなと思って電伝虫を手に取る
ロー「もうそっちに着く。」
ハル「わかりました、ご飯もすぐ出来上がります。」
二、三ことばを交わして電伝虫を置く
細く小さく息を吐く
…少し緊張している
二人分でいいからな、と言われた通り
ごはんは二人分を用意した
つまり、クルーの人たちは来ないということだ
ふたりきり…
そのことに意識が向いて変な動悸がする
ソファーでのことが思い出されて、ちょっと期待してしまっている自分がいる
形は抵抗はするけども、あの人に迫られると
あの意地悪そうに口角を上げるところとか
私の気持ちを見透かして自信ありげにしているところとか
…断らないことを知っていて誘うような言葉とか
その言葉を紡ぐ形の整った唇とか
あの、耳に残って離れない声の響き…とか
そのぜんぶで触れてほしいと思ってしまう
期待してしまうのが女の子だ
からかわれてる可能性があるのは百も承知だけど期待するだけならタダだし、
傷ついてもあの人はお客さんだからいつかここを出る
…だから、ローさんの一挙一動に振り回されて、小さく胸をときめかせて、自分の良いように想像しても罰は当たらないと思う
絶対、大事にする、なんて言ったあの人の責任にしてもいいかもしれない
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みかんちゃん(プロフ) - 楽しみにしてます(´˘`*) (2019年10月24日 8時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和陽 | 作成日時:2019年9月27日 12時