やり直せるのなら。【名探偵コナン】

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私は懐かしみながら日々を過ごしていった。


目の前で繰り広げられる光景は、思い出とは少し違う。


それもそのはず、私が違う行動をとっているからだ。


いや、全く昔と同じ行動を取るのは無理。





教「今日は抜き打ちテストするぞー」





そんな教官に不満の声が上がる。


そうそう、学年で抜き打ちテストあったっけ。


五人とはクラスは違う。


けど確か夕食のときにそれぞれ手応えを自慢したりしたものだ。






『…………………はっ』





テストを見て思わず笑いそうになる。


こんなにも簡単だったっけ。


まあ一度は警察学校卒業しているわけだし、現役の公安でもあるわけだし。


できないほうがおかしいよね！






テストも終わり、次の授業ヘ移る。


拳銃の授業だったために射撃場ヘ移動だ。


どうやら拳銃を取り扱うのははじめての授業のようだ。






萩「あ、Aさん！」


『萩原さん！』




廊下でばったり萩原と遭遇。


とりあえず良くわからない握手をする。





萩「名前覚えててくれたんだね」


『私こそ、覚えててくれて驚いてます』


萩「次、はじめての射撃？」


『はい』


萩「頑張ってね！」





謎のハイタッチをしたあと、私達はそれぞれ歩き出した。


萩原といると楽しい。


そのため射撃はご機嫌で口笛をきざみながらおこなう。




『〜〜♪』






「すげぇ…………あいつまた命中だぞ」


「十発中、全部真ん中じゃないか」


「ひえー、首席にも劣らないんじゃない？」








いくら昔に戻ったとはいえ、勘や動体視力はそのままだ。


余裕のある構えで次々と的を射抜いていく。


その日からみんなから"射撃の死神"と影で呼ばれるようになったのを知るのは、まだ先のお話。

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