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ASide




やがてみんなが起きだした。


まず伊達が。


時計を見て、残りを起こしにかかる。





伊「ほら起きろー」


萩「むぅ……………」






布団を剥ぎ取られて顔をしかめる萩原。


だが丸まって何事もなかったかのように寝息を立て始める。


松田に関しては動じることなく寝続けている。


平和だ、平和なんだけど………。


寝起きみんな弱すぎだろ!


諸伏はなんだか甘えん坊になるし、


萩原は猫みたいだし、


松田はそもそも起きないし。


伊達、君だけが頼りだ。






降「……………おはよ」


『あ、ゼロおはよう。体調はどう?』





コツンとおでこをあわせる。


うん、特に熱っぽさは感じないかな。





降「っっ〜〜!!」


松「!!」


萩「はっ!?」


諸「Aっ!」





それを見た松田と萩原が飛び起き、


隣にいた諸伏が私を降谷から引き剥がす。


降谷にいたっては顔が真っ赤だ。


あれ、熱ないと思うけどな。





伊「Aはいい目覚ましだなー」


『なんで?』


伊「うん、何でもないよ」






伊達が憐れむような目で他の四人を見つめ、ぽんっと私の頭に手を乗せる。


何かしたかな。


その時、時計のアラームが鳴る。


外へ出る時間だ。


何故かって?


朝から走るんだよ、それが決まりだ。


急いで着替え、外に出る。





『あー寒っ』


松「冬が近づいてきたな」


萩「もうすぐで卒業かー」





そう、この警察学校生活もあと少しでおさらばなのだ。


とはいってもまだ一ヶ月ある。


短いようで長かった。






教「コラそこ!さっさと走れ!」





今日も教師に朝から怒鳴られて、しぶしぶ走り出す。


冷たい風が吹き抜けていった。


ほんのり息が白くなっていたのは、


安心した生活の終わりを告げていた。

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白ウサギ(プロフ) - 麗さん» 間違えだらけですみません、ご指摘ありがとうございます。修正しました。また何か誤字や不備がございましたがお手数をお掛けしますがお知らせください。 (2021年6月3日 9時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 27ページ angei 最後のスペル iではなくlだと思います (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 同じく19ページ 半眼出だし 出 は不要かなと思ったのですが勘違いでしたらすみません (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 19ページ メイク道化かして? の 道化 は誤字ではないでしょうか? (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 15ページ 萩原だけだった日が だったら ではないでしょうか? (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ x他1人 | 作成日時:2018年11月19日 0時

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