聞いてないし ページ25
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「私じゃ十分な治療は出来ないのに……」
医学の知識なんかまるでない私はこんな時どうしたらいいのかなんて全く分からない。
とりあえず、タオルを絞ったものを額にあて、
卵粥を作った。
恐らく自分で食べる気力も無いのだろうと判断し粥を覚まし、食べさせる
「義勇、口開けて」
「ん」
素直に口を開ける義勇が可愛い。
全てお粥を食べさせた後、再び寝かせると
ひどく汗をかいていることに気がついた。
「義勇、汗ふくよ?」
大丈夫、相手は弟のようなものだ。
そう、だから何も狼狽えることはない。半裸であったとしてもだ。白鷺A。水面だ…心を水面のように……
と一人悶々と念じながら義勇の上の服を脱がせ、タオルで汗を拭いていく。
「あー、くそ。いい身体してやがる」
変態みたいな発言であるが、この引き締まった筋肉を見て何も思わない女性がいるとしたら私は会ってみたい。
「A、あまりにも無防備すぎないか?
俺じゃなければ襲われ」
「病人は黙ってろやぁ」
私が唸るようにそう言うと、義勇はビクリと身体を震わせ赤面し、熱のある瞳で私を見た。
「だが、俺も好いた女に触れられていくら病に伏してい?と言えど応えるものがある」
今度は私が赤面した。
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まおきる - カラスの名前小梅太夫は笑ったw (2021年3月30日 18時) (レス) id: 3a640c3b7e (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すごく面白かったです!!!新作も見てみます! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - knmrurtさん» 幸せな気持ちって、、、ww、、、、それな!! (2020年4月7日 8時) (レス) id: e199ba65d0 (このIDを非表示/違反報告)
knmrurt(プロフ) - 幸せな気持ちになりました(泣) (2020年4月7日 6時) (レス) id: 6a1245db6a (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ゆっくり休んでね、、、 (2020年4月4日 23時) (レス) id: e199ba65d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイン | 作成日時:2020年3月31日 21時