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20話 ページ21

「明日、新曲を聞いてほしいから空けておいて」


私は何故か心臓が速まった。

きっと本人が目の前に居たら心臓が五月蝿いなどと騒がれたかもしれない。


これは良い予感でなのか、悪い予感でなのか。

分からない。


とりあえず、約束のおはぎを作るために調味料の準備をした。



あ、餡子がない。









『確か、ここのスーパーだった筈…』


この前、炭治郎くんから教えて貰った一番美味しい餡子を売っているスーパーに来た。

家からは少し遠いが、善逸が私に誰よりも最初に新曲を聞かせてくれるのだ。いい物を出さなくては。


餡子が売ってあるコーナーはここのはず……


「あれ?Aさんじゃないですか?」

『炭治郎くん?』

「やっぱりAさんだ!なんでここのスーパーに…あぁ!餡子の話覚えてくれていたんですね!」

『覚えてるよ。試作品でも出てきて美味しいかったし、それに…』


あの餡子は、和菓子屋で働いていた時のオヤジさんの味に似ていた。

『とっても好きな味だったから』

「そうなんですね!あの餡子はこの餡子ですよ!」

『これか、ありがとう。炭治郎くんは普通に買い物に?』

「はい、そうです!ここのスーパー他にもおすすめがあって…」


そういっていろいろおすすめを教えてくれて、どれもいい物ばかりでつい、たくさん買ってしまった。


「すみません…俺がたくさんすすめたばかりに……本当なら、その荷物も俺が持てれば良かったんですけど…」


炭治郎くんの手には家族7人分の食料が握られている。流石に男の人でも7人分の大荷物以上は持てない。


『大丈夫だよ。私もこういう予想くらい出来たのに車で来なかったのが悪いし』

「本当にすみません…あ、この前の試作品のやつ、出来たのでまた今度是非来てください!」

『ほんと?行く行く。楽しみだなぁ。あの後どんな味になったんだろ。あ、カナヲと一緒に行ってもいい?カナヲも炭治郎くんに会いたがってて』

「カナヲが…っもちろんです!カナヲも呼んで来てください!」


炭治郎くんは大荷物を持ちながら、私の手を握った。これは癖なのかな?


『絶対一緒にいくね』


人よりも耳や鼻などの五感が優れているわけでもないが、嬉しいことがよく伝わった。


「あ、禰豆子だ」

『ほんと…だ』


禰豆子ちゃんは少し遠かったが、すぐに見つけた。

でも、見つけなければと後悔した。可愛い服装に身を包んだ禰豆子ちゃんの隣には照れている善逸もいたから。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 転生   
作品ジャンル:恋愛
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myu♪(プロフ) - Decemberさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!友達にこうなったらどう思うかなど聞いたりして、感情表現が分かりやすくできるよう頑張ったのでそう言ってもらえて本当に嬉しいです! (2020年2月20日 10時) (レス) id: 875cd6e9ff (このIDを非表示/違反報告)
myu♪(プロフ) - スヴィエトゥさん» コメントありがとうございます!嬉しいです! (2020年2月20日 10時) (レス) id: 875cd6e9ff (このIDを非表示/違反報告)
December(プロフ) - このお話の設定めっちゃ素敵ですね(;_;)主人公に感情移入しやすくて、とても、面白かったです!素敵な作品ありがとうございます!! (2020年2月19日 22時) (レス) id: 8a83f8152c (このIDを非表示/違反報告)
スヴィエトゥ(プロフ) - 面白かったです (2020年2月19日 21時) (レス) id: f033e98427 (このIDを非表示/違反報告)
myu♪(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年2月16日 13時) (レス) id: 875cd6e9ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:me | 作成日時:2020年1月29日 0時

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