不幸な少女のお話 ページ1
『ワケわかんないンですけど…』
グイッと頬についた血を拭う
伸びた前髪を払い除け、ぐしゃっともう何がなんだかわからないものを踏み潰す
その瞬間真っ赤な液体が飛び出て溢れた
うへぇ…気持ちわるぅ…
あ、みなさんこんにちはAっていいます。
絶賛人殺し中です
『えー…あー…これ誰だっけ？』
確か…隣のクラスのカーストトップの女
化粧してギャハギャハ笑ってるようなやつ
ただもう顔はぐちゃぐちゃでわかんないし、思い出せないけど多分そう
『きったな…ヤダヤダ。シャワー借りよ』
そう思ってシャワールームへと足を運ぶ
ここはホテルの最上階。
え？なんで私がこんな所にいるのかって？
んーとね…なんでだっけ？
あぁそうだ。なんか…私コイツらにイジメ？みたいなの受けてて…
気にしてなかったんだけど今日いきなりここに連れてこられて、男達に囲まれたのよ。
まぁ何されるか想像がついてたから…
殺した。みーんな
数人いた男達も、あの女も
えっとな…
私の両親は空き巣に偶然出くわして殺された
私を育ててくれたおばあちゃんは数年前に寿命で亡くなった
それから親戚の元に預けられたけど、その度に事件が起こったの
不倫、事故、倒産などなどエトセトラ！
まー…気味悪がられたね！
仕方ないよ。私も気味が悪いもん
それから施設に預けられたけどこれまた火事だとか、破門だとか、はたまた殺人まで！
怖いねーー！
そうして今、また新しい施設に預けられ今こうやって暮らしている
私が持っているのはおばあちゃんの形見の黒いナイフだけ。なんと刃まで真っ黒なの！
なんか禍々しい形をした柄が特徴のナイフ
これだけは肌身離さず持っている
おばあちゃん曰く、これは救いのナイフなんだって。そうは見えないけどねおばあちゃん
ずるっ！とナイフを男の腹から引き抜くとべっとりと血がついた刃が鈍く光った
『これもちゃんと洗わなきゃ…』
唯一の形見だもん。大切にしなきゃ
けどこの惨状どうしよ…
もう死んでしまった屍ども
ここに来るまでの監視カメラにはバッチリ写ってるだろうし、しばらくすれば匂いも出てくるだろう
気づかれるのも時間の問題か…
一応最上階だし、呼ばなければしばらく人は来ないだろうから、とりあえずシャワー浴びましょ。考えるのはそれからでいいわ
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pandapanda216(プロフ) - これの続き見たい (2021年2月18日 14時) (
レス) id: 9fe8803e94 (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - これの続き（？）のpi君の奴最高ですね！！！！既に！！ (2019年8月10日 22時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
音斬湊(プロフ) - 最終回だった…取り敢えず完結おめです！続き読みたいです！番外編か続編希望です！！ (2019年8月10日 10時) (レス) id: e231a66eea (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - うわお。まさかの最終回。有難うございました。ほんとに。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
yoru(プロフ) - 面白い！足りない！もっと続きが読みたい！！続編希望めう！！！ (2019年8月9日 15時) (レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リラ | 作成日時：2019年6月4日 20時
