Bet7. ページ8
正直俺は金が欲しくてここを経営してるわけじゃねぇ。
ただ、スリルのある賭け事を楽しみたいだけ。
それが可能な場所は作れる。
が、
だから去年、アズールがクロウリーを脅してモストロ・ラウンジを開店させたときは
正直興奮したな…嗚呼、面白ぇヤツが来たなって。
後はとんとん拍子に話は進んだ。
オレは賭博場を作りたい。モストロ・ラウンジを入り口につなげさせてほしい。
代わりに売り上げの50％を家賃として納める。
もし売り上げが振るわなけりゃ、オレが貯金崩してでも払う。
という内容で契約を持ち掛けた。
…アズールからすりゃ悪い話じゃなかったはずだ。
毎月決まった額の金が入るわけだからな。
だからって、自分たちがすることと言えば、会員になった限られた客を
入口へ案内するだけだ。
結果、晴れてモストロ・ラウンジに入り口となる
ギャンブル・ケイジはオープンを果たしたってわけだ。
「ほらよ。先月は卒業前に遊び納めに来た3年、4年どもから結構搾り取れたからな。
いつもよりちと重いぜ？」
「フフフ、確かに。」
「今月は…どうかねぇ…？羽振りの良い2年生がいるといいんだけどな。」
「羽振り…？金持ちって意味なら、スカラビアのラッコちゃんとか
今年２年生だから条件クリアするね〜」
「カリムさんですか…ただ彼の場合は手ごわい従者が…」
「ほう？そりゃ楽しみだ。」
何だっていい。
オレの退屈をぶっ壊してくれるなら…誰だっていい。
「それでは、失礼します。」
「おう。出たらちゃんとスイッチ切っとけよ。」
「わかったってばぁ…」
「では。」
そうしてオクタトリオは出ていった。
フ―っと煙を吐き出しつつ、オレは天井を仰ぐ。
「…さて、ラウンジ側の
指紋認証なり顔認証なり、あの3人しか触れねぇようにプログラミングしとくか。
…ま、それも退屈しのぎにはなるだろ。
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白樺葵(プロフ) - かれーのるーさん» かれーのるーさん！コメントありがとうございます！具体的に好きなところを伝えてくださるのむちゃくちゃ嬉しいです！！！今後ちょっと更新遅くなるかもですが、執筆頑張ります……！！ (2021年10月9日 8時) (
レス) id: 30555c691c (このIDを非表示/違反報告)
かれーのるー - 面白い作品をたくさん作ってくださってありがとうございます。文の書き方が好みで毎回読んでいます。これからもたくさん面白い作品作ってください。😷 (2021年10月8日 15時) (レス) @page1 id: 3dcaa15021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年9月9日 17時
