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Bet5. ページ6

翌日、昼休みにオクタトリオをギャンブル・ケイジ呼び出した。
理由は決まってる。
昨日オクタヴィネルのひよっこがギャンブル・ケイジに入り込んだことにイチャモンをつけるためだ。

「トビウオ先輩なぁーに?」
「なぁーに?じゃねぇよ!そっちのセキュリティどうなってんだ!」

入って来るや否や、いつも通りのマイペースなのっぺり声にこっちはイライラが止まらねぇ。
オレが怒鳴ると、同じ顔のジェイドがニヤニヤと謝ってくる。
…少なくとも謝罪する表情じゃねぇ。

「申し訳ありません。昨日は新入生歓迎会で、僕もアズールも忙しくて…」
(ゲート)のスイッチは確かに切っておきました。それなのに1年生が入り込んだというのは
 流石に事故としか…」

嘘も休み休み言え。転移装置のスイッチだぞ。
素人が簡単に起動できるようなやわな仕組みにはしてないっつの。

「じゃあ何か?今年のオクタヴィネル寮には随分とメカに詳しいヤツが入ってきて、
 たまたま新歓中にこっちに来てたってか?すげぇ偶然もあるもんだな。」
「なんです?僕たちを疑ってるんですか?」
「そうとしか思えねぇだろ状況的に。」

アズールは不服そうだが、あの装置のスイッチの入れ方は
この3人にしか伝えていない。
イデアレベルの魔導工学に精通した奴ならともかく、
素人が触れる代物じゃねぇ。

…そもそも触れたとしても入学したてのひよっこが勝手に触るか?普通…

「はぁ…信じていただけていないようですが、誓って僕たちは触っていませんよ。
 ギャンブル・ケイジ(ここ)はモストロ・ラウンジ以上に大人の社交場…
 つい先日までジュニアスクールに通っていたようなお子様は通すなと、
 あなたから口酸っぱく言われていますからね、Aさん。」
「わかってんじゃねぇか。」
「ギャンブル・ケイジの利用条件は、2年生以上、賭ける度胸があるヤツ、
 守秘義務を守れるヤツの3つだっけぇ?」
「珍しくちゃんと覚えてるじゃねぇか、フロイド。」
「近々、今年2年生になった寮生には噂は流しておきますよ。
 …と言っても、どこからともなく噂が流出して知っている方もちらほらいるようですが。」

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白樺葵(プロフ) - かれーのるーさん» かれーのるーさん!コメントありがとうございます!具体的に好きなところを伝えてくださるのむちゃくちゃ嬉しいです!!!今後ちょっと更新遅くなるかもですが、執筆頑張ります……!! (2021年10月9日 8時) (レス) id: 30555c691c (このIDを非表示/違反報告)
かれーのるー - 面白い作品をたくさん作ってくださってありがとうございます。文の書き方が好みで毎回読んでいます。これからもたくさん面白い作品作ってください。😷 (2021年10月8日 15時) (レス) @page1 id: 3dcaa15021 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白樺葵 | 作成日時:2021年9月9日 17時

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