序章４４ ページ45
デュースに続いてゴーストとは反対方向に走り出す。
もうどっちから来たのかわかんなくなったんだゾ…！
「ヒーッッヒッヒッヒ！鬼ごっこかい？」
「いいねぇ〜久しぶりに楽しめそうだあ！」
「こっち来んなーーー！！」
エースがペンみたいなのをゴーストに向かって振り上げた。
一瞬突風が吹いて、ゴーストの1体が怯んだんだゾ。
「ちったぁ効いたか？！」
「オ、オレ様だって…！ふな゛ぁ〜〜〜！！」
オンボロ寮でゴーストをやっつけたみたいに火を噴いてゴーストに攻撃をしてみた。
やっぱり効いてるんだゾ！
「なんだなんだ？」
「人間だあ！」
「どれどれ？」
「ちょっ…集まってきてない？！」
1体倒したら2体増えて、2体倒してもまた増えて…
気が付いたら大量のゴーストに追いかけられてるんだゾーーー！！
「オイマスク野郎！！これは完ぺきにオレ様たちの大ピンチだろ！助けるんだゾ！！！」
「…それが人に頼みごとをする態度ですか…」
逃げながらもたまに振り返って攻撃するエースとデュースと違って、
マスク野郎はただ一緒に走ってるだけ。
魔法が使えないこいつはともかく、出し惜しみしてるこいつは腹が立つんだゾ…！！
「…でも、そうですね。貴方たちにとってはあの数はちょっと多すぎですね。」
「先輩、ヘルプです〜！」
子分も涙目で訴えてるんだゾ…。
「貴方たちはそのまま走ってください。」
「は？いや、先輩一人にあの数お任せするのはさすがに…！」
「いいですから。」
ザっと立ち止まったマスク野郎はゴーストに向き合った。
アイツ、一人であの数相手にする気なのか！？
「先輩！！」
マスク野郎が心配なのか、子分まで立ち止まっちまった。
オイ、逃げないとマスク野郎がもししくじったら…！
「――――――――――！」
パンッ！
……？
アイツ、今なにしたんだ？
エースとかデュースみたいにペンを振り回すわけでもなく、
パンチとかキックするわけでもなく、棒立ちのまんま、
何かブツブツ言って手を叩いた。
でも、その瞬間、あれだけいたゴーストの群れが跡形もなく消えていた。
「…え？」
「先輩、今どんな魔法使ったんだ？」
火を噴いたわけでもねえ、
風を起こしたわけでもねえ、
でも、ゴーストはいなくなった。
居なくなる寸前、ゴーストたちの悲鳴すら聞こえなかった。
…アイツ、何したんだゾ…？
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リゼ - 白樺葵さん» 学園内の身長のトップはツノ太郎では、、、 (2022年6月23日 14時) (
レス) @page32 id: bd60c7e03e (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» ＞星猫さん こんにちわ！知っているレベルで言えば「僕のヒーローアカデミア」「BEASTARS」「怪物事変」「文豪ストレイドッグス」…と、このあたりでしょうか？総じて異能力バトルや、妖怪が出てくるお話が好きです(＾＾) (2021年3月4日 17時) (レス) id: 62e8178f4a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月4日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2020年11月9日 22時
