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序章36 ページ37

「し、しまった!捕まえた後の着地の事を考えてなかった……!」
「おっま……バッッッカじゃねぇの!!!!????グリムは捕まえたけど、
 シャンデリアぶっ壊したのが学園長に知れたら……」

投げた張本人の青い髪の生徒が我に返って焦り、
投げられたオレンジの髪の生徒が真っ赤になって怒っています。が、
オレンジの髪の生徒が言い終わる前に、背後には学園長が迫っていました。

「知れたら……なんですって?」
「あ……学園長……」

「終わった…」という顔のオレンジの髪の生徒。

「あ〜な〜た〜た〜ち〜は〜〜〜〜ッ
 いったい何をしているんですか!!!!」

今度は学園長の怒号が響き渡りました。

「石像に傷をつけただけでは飽き足らずシャンデリアまで破壊するなんて!
 もう許せません。全員、即刻退学です!」
「ええええええ〜〜〜〜っ!!??」

あぁ…ケイトさんの懸念が現実に…

「ふにゃあぁ……目が回るんだゾ〜〜。」
「グリム〜生きてる〜?」

愕然とするオレンジ・青の髪の生徒の足元で伸びているグリムさん。
それを心配そうにしゃがんでつついているのは、魔法が使えないと言われている例の新入生の方でしょうか?
退学宣告を受けてもどこか我関せずな感じがします。

「そんな!どうかそれだけはお許しください!俺はこの学校でやらなきゃいけないことがあるんです!」

青い髪の生徒が食い下がっています。

「馬鹿な真似をした自分を恨むんですね。」
「許していただけるなら弁償でも何でもします!」
「このシャンデリアはただのシャンデリアではありません。
 魔法を動力源とし永遠に尽きないろうそくに炎が灯る魔法のシャンデリア。
 伝説の魔法道具マイスターに作らせた逸品です。
 歴史的価値を考えれば10億マドルは下らない品物ですよ。それを弁償できるとでも?」
「じゅ、10億マドル……!?」

あのシャンデリア、そんなに高価なものだったんですね…知りませんでした…。

「で、でもさ。先生の魔法でパパっと直せちゃったりとか……」
「魔法は万能ではありません。しかも、魔法道具の心臓とも呼べる魔法石が割れてしまった。
 魔法石に2つと同じものはない。もう二度とこのシャンデリアに光が灯ることはないでしょう。」
「そんなぁ……」
「ちくしょう……何やってんだ俺は……母さんになんて言えば……」

絶望的な空気が漂っています。
…未だ伸びているグリムさんと魔法が使えない生徒さんを除いて……。

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作品ジャンル:ファンタジー
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リゼ - 白樺葵さん» 学園内の身長のトップはツノ太郎では、、、 (2022年6月23日 14時) (レス) @page32 id: bd60c7e03e (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» >星猫さん こんにちわ!知っているレベルで言えば「僕のヒーローアカデミア」「BEASTARS」「怪物事変」「文豪ストレイドッグス」…と、このあたりでしょうか?総じて異能力バトルや、妖怪が出てくるお話が好きです(^^) (2021年3月4日 17時) (レス) id: 62e8178f4a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月4日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白樺葵 | 作成日時:2020年11月9日 22時

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