序章２５ ページ26
ピシャッ！！と、閃光が走る。
遅れてゴロゴロという音…雷とともに雨も本降りになってきた。
「本降りになってきたな…」
「えぇ…そろそろ私も寮に戻ります。」
「あぁ、気をつけてな。…あ、そうだ。」
「なにか？」
「今度また、『何でもない日』のパーティに茶葉を頼めないか？この間の紅茶を、リドルがいたく気に入っていてな。」
「そうなんですか？うれしいです。では、次のパーティーの日までに用意しておきますね。」
「ありがとう。あいつも喜ぶよ。」
「苦労人のトレイさんにも、リラックス効果のある茶葉を用意しておかないと。」
「…ははは、お前はお母さんか。」
「ハーツラビュル寮のお母さんに言われたくないですよ。」
「誰がお母さんだ。」
クスクスと笑うAのしぐさは同じ男とは思えないほど柔らかい。
母子家庭で育ったからか、所作や考えが女性寄りになっているのかもしれないと本人は言っていた。
加えて――自覚があるのかどうかは定かではないが――Aはコロンを振っているわけでもないのに
優しい香りを纏っている。まるで妖精みたいなやつだ。
個性派ぞろいのこの学園で、分け隔てなく誰とでも仲良くやっていけているのはAくらいだろう。
…その分苦労もしているようだが…。
「お前もあんまり無理するなよ。」
「…ありがとうございます。ではまた。」
「あぁ。また気軽に遊びに来いよ。」
「はい。」
式典服のフードを被り直し、律義にペコリとお辞儀してから、Aは去っていった。
…さて、俺も寮へ戻るか。
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リゼ - 白樺葵さん» 学園内の身長のトップはツノ太郎では、、、 (2022年6月23日 14時) (
レス) @page32 id: bd60c7e03e (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» ＞星猫さん こんにちわ！知っているレベルで言えば「僕のヒーローアカデミア」「BEASTARS」「怪物事変」「文豪ストレイドッグス」…と、このあたりでしょうか？総じて異能力バトルや、妖怪が出てくるお話が好きです(＾＾) (2021年3月4日 17時) (レス) id: 62e8178f4a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月4日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2020年11月9日 22時
