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序章16 ページ17

「あいつがいないのはいつもの事だろ?」
「あれ?もしかしてだれも式のこと伝えてないのか?」
「そんなに言うならあんたが伝えてやればよかったじゃない。」
「うーん。でもオレ、あいつの事あんま知らないんだよなー。」
「わ、私もどなたかは知らせてらっしゃるとばかり…」

マレウスさんの名前が出たとたん、会場がまたざわつきました。

「ドラコニアって……まさか”あの”マレウス・ドラコニア?」
「この学校に通ってるってマジだったのかよ。」
「怖えぇ……。」

拾い上げられたざわめきはほとんどが畏怖。
茨の谷の次期王様ですものね…。王族という肩書に加えて、強大な魔力を持つ妖精族。
近寄りがたいオーラがあるのはわかります。…実際私も最初そう思っていましたし…

「――おお、やはり。もしやと思っていたがマレウスは来ておらなんだか。
“また”式典の知らせが届いていなかったとみえる。」
「申し訳ありません。決して仲間はずれにしたわけじゃないんですよ。」
「どうも彼には声をかけづらいオーラがあるんだよね。」
「まあよい。ディアソムニア寮の者はわしについてくるがいい。
……あやつ、拗ねていなければいいが……」

リリアさんが副寮長、噂のマレウスさんが寮長を務めるディアソムニア寮。
いばらの魔女の高尚な精神に基づく寮で。魔術全般に秀でた生徒が集まると聞きます。

…しかし、そんなマレウスさんが式典に来られていないとは…
あとで様子を伺いに行ってみようかな…

「ふな〜……ハッ!こ、こんなことでオレ様を屈服させようなんて思うんじゃないゾ!!」

いけない。私にはやる事があるのでした。

「はいはい。申し訳ありませんでした。さぁ、外へ行きましょうか。」

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作品ジャンル:ファンタジー
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リゼ - 白樺葵さん» 学園内の身長のトップはツノ太郎では、、、 (2022年6月23日 14時) (レス) @page32 id: bd60c7e03e (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» >星猫さん こんにちわ!知っているレベルで言えば「僕のヒーローアカデミア」「BEASTARS」「怪物事変」「文豪ストレイドッグス」…と、このあたりでしょうか?総じて異能力バトルや、妖怪が出てくるお話が好きです(^^) (2021年3月4日 17時) (レス) id: 62e8178f4a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月4日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白樺葵 | 作成日時:2020年11月9日 22時

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