十五話 ページ20
せいにぃの部屋は一番端だから隣の部屋の方は七道さんしかいない。
これからすることと言えばですね。
色んな方から情報を貰いに行くのです。
まずは大家さん。
と。
「おーい、京くん!」
神崎さんに呼ばれた。
「どうせ大家さんから話を聞こうとしてたんだろ。じゃあ付き合ってくれよ」
「忙しくなるのに…でも断れないですね。いいでしょう。何をしましょう?」
「えっとね、教えて欲しい事があって…うん」
教えて欲しい事?
神崎さんが僕に対して何か教えて欲しいことがあるのか?
この僕に?
この僕が教えられることなんか無いのに?
「はへぇ。いいですよ、別に」
「じゃあ質問にちゃーんと答えて貰うよ?」
「いいですよ。分かってます」
「せいにぃと、京。どんな関係なんだ?」
「僕とせいにぃの…関係…」
過去の話を聞きたかったようですね。
せいにぃの話をしようとすると長くなるんだよねぇ…。
そういうところがたまにキズ。
【 た ま に 】が付く程、過去話をしたことは勿論ないのだけれど。
「そう。言いたくないなら言わなくても全然構わないけどね」
「いや、教えます」
「そうかい」
「あれは、12年前…だから、僕が6歳の時のことです」
僕は、淡々と、
過去に思いを馳せる事などなく、
ただただ、起承転結なんてありゃしない、
抑揚なんて何処にもなく、
面白おかしくも全然ない、
どこにでもあるような、誰の身にも起こりうる、ちっぽけな日常の一部の出来事、
そんな昔話を読み始めた。
京の昔話。
【 僕 と せ い に ぃ の 出 会 い 】
始まり始まり。
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こきあ@アホ毛同盟@カオス家族同盟*母(プロフ) - いっつんさん» ありがとうございます!会話はかなり力を入れているので、そう言ってもらえると嬉しいです!これからも頑張らせていただきます! (2020年8月23日 16時) (レス) id: 2afde1be33 (このIDを非表示/違反報告)
いっつん(プロフ) - 小説拝見しました! ミステリー小説は犯人の動機やトリックを考えなければならないので大変ですよね……。ちょっと生意気な妹ちゃんと兄くんのやり取りが可愛くて好きです! これからも執筆頑張ってください! (2020年8月23日 15時) (レス) id: 9672a7ee0b (このIDを非表示/違反報告)
こきあ@アホ毛同盟@カオス家族同盟*母(プロフ) - あきさん» あーね…読者観点と作者観点ってやっぱかなり違いがあるんだねぇ………(( (2020年7月23日 18時) (レス) id: 2afde1be33 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - えっとね、せいにぃは好青年感するなぁ。神崎さんは好きよ。京は少しナルシストっぽいところが感じられるんだけどそこ好き。妹ちゃんツンデレだよね、遅くなってごめんよー。 (2020年7月23日 18時) (レス) id: f9bd0e9f58 (このIDを非表示/違反報告)
こきあ@アホ毛同盟@カオス家族同盟*母(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます!!まあ、これからまだ先があるので何とも言えなかったのでしょうが…(笑) (2020年6月28日 20時) (レス) id: 2afde1be33 (このIDを非表示/違反報告)
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