キュービーロップ

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途中でコンビニに寄ってゼリーやらなんやらを買ってから気づく









……健人の家知らない←









「あ、先生……」









そう思ってスマホを開くと通知が二件








“中島の家までの地図”









なんてメッセージと荒々しい手書きの地図の写真









あとでグミ買ってあげよう←









荒々しいけど分かりやすいという謎の地図を見ながら歩く









「ここの313号室……」









いかにも一人暮らしって人が集まっていそうなアパート









まぁ一人暮らし贅沢出来ないからね









私も生活費でいっぱいいっぱいだもん









「よしっ、」









意を決してインターホンに指を伸ばす









ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ









「……」









来ないな←








ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ









「……お邪魔しますね」←









ドアノブを回せば鍵はかかっていなくて勝手に中に入る









「け、健人？」









靴を脱いで彼の姿を探す









さっぱりとしたリビングを横目に恐らく寝室であろう部屋に手をかける









ｶﾁｬｯ……









健「んっ……だ、れ……」









私に気づいたのか真っ赤な顔の彼がこちらを見る









見るからにツラそうな表情の彼









健「あ〜……風邪引くと幻覚まで見えるのか……」









「……ん？」









健「Aがいる……幻覚なら何してもいいかな……」









「まっ、これ現じt……」









ｸﾞｲｯ









ﾁｭｯ









だるそうに歩ってきた彼に腕を引かれて抱き締められ









抵抗するまもなく重なった唇








健「……夢の中しか触れないんだもんなぁ、」









なんて頭を撫でながら私をいとおしいものでも見るように見つめる彼









あ、やばい









私健人のこと好きだ……









とまぁね









自覚したら急激に熱くなってきた←









だって好きな人の部屋で二人きりだよ？









しかもキスしたとか……









私軽い女じゃないか！←









健「……嫌われちゃったなぁ、」









「健人っ、あれはちがっ……って、ちょ！？」









急に重くなったと思うと私にもたれ掛かってぐったりした彼









「重いんだからっ……よいしょっ、」

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