_____*61 ページ21
・
・
−Aside−
・
・
−______夢を見た。
小さい頃の思い出の夢。
『_____どうもありがとう、これ...私の大切な宝物なの。』
小さい頃の私が、あの時助けてくれたお兄ちゃんに笑顔でそう言った。
『_____お兄ちゃん、綺麗な目してるね。』
『は?』
『月みたいにすっごく綺麗な目!』
小さい頃の私は無邪気な笑顔でお兄ちゃんにそう言うと、お兄ちゃんは照れ隠しをするように目を逸す。
_____懐かしいな。
あの頃の私はあのお兄ちゃんのことが本当に大好きで、毎日お兄ちゃんに会いに行ってた。
どうして彼の名前を聞かなかったんだろう...
あの時聞いておけば、大人になってからあのお兄ちゃんを探し出せたかもしれないのに。
『_____これ、やるわ。』
『え、これ...ブレスレット?いいの?』
お兄ちゃんは小さい頃の私にあのブレスレットを差し出す。
『_____すっごく綺麗!ずっとずっと大切にするね!』
『_____幸せになりや。』
お兄ちゃんは私に薄く微笑んでそう言うと、私に背を向けて歩き出す。
_____!そうだ...
あのブレスレットを渡した次の日...お兄ちゃんはもう、思い出の場所へは来なくなった。
「_____お兄ちゃん!」
_____お願い、行かないで...!!
「あなたの名前...!!」
あなたの名前を教えて...!!
私が呼び止めると、お兄ちゃんは足を止めこちらへ振り返る。
だけどそのお兄ちゃんは...私がよく知る人へと姿を変えた。
それは...カラスバさんの姿。
カラスバさんは私を見つめて、優しい笑みを向ける。
「_____カラスバさん、だったの?」
私の初恋の人は...カラスバさんだったんだ。
だからカラスバさんといると、懐かしくなったり安心したんだ。
こんなに近くに初恋の人がいたのに、どうして私...気づかなかったんだろう。
・
・
−「_____ん、んん...」
目が覚めゆっくり目を開けると...大好きな彼の姿が目に入る。
カ「_____目が覚めたか?」
「カラスバ、さん...?」
カ「ああ、俺や。」
_____ずっと傍にいたのに、なんで気づかなかったんだろう。
私の初恋の人は、ずっと傍にいてくれた。
「_____カラスバさん...あなた、だったんだね。」
カ「_____何がや?」
「私がずっと想い続けてた初恋の人...カラスバさん、だったんですね...」
カ「_____。」
私がそう伝えると、カラスバさんは驚いたように目を見開く。
「分かったんです...私の初恋のお兄ちゃんが、カラスバさんだって。」
私は彼を見つめて笑顔を向けそう伝えた。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紗也
| 作成日時:2025年12月29日 23時


お気に入り作者に追加


