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−アヤトide−
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−姉さんはあれから泣き疲れて眠ってしまった。
姉さんが眠ってしまうと、俺は姉さんを抱き上げベッドに寝かせた。
『もう私...カラスバさんに会いに行けない。
彼に会いに行きたい...自力で会いに行きたいのに。
こんな姿...彼に見せられない。』
ア「_____姉さん。」
あんなに泣く姉さんは初めて見たかもしれない。
本当にカラスバさんのことを大切に想ってるんだ...
このこと、カラスバさんに伝えるべきじゃないか?
姉さんはああやって言っていたけど、本当は...カラスバさんに会いたくて仕方ないと思う。
ア「_____どうするのが正解なんだろう。」
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−あの日から数日が経った頃、俺は気分転換に一人で街へやってきていた。
_____姉さんが病気を発症してから、日に日に姉さんの病気は進行していった。
ALSの進行速度は個人差があるらしく、姉さんは早いパターンだった。
姉さんの病状は足に力が入らなくなる歩行困難から始まり、今は手に力が入りにくくなったとか。
姉さんは急に手が動かなくなるのが嫌だと言い、毎日紙に何かを書き続けてる。
その内容は俺には見せてくれなかった。
ALSはこのまま進行が進んでいけば、言葉を発することも難しくなるかもしれない。
最悪の場合...呼吸困難になるまで病気が進行するかもしれない。
そんな辛い状態を大好きな人に隠して生き続けるなんて...どれだけ苦しんだろう。
ア「_____姉さん、カラスバさんに言わないつもりなのかな...このまま。」
このままカラスバさんと会わないまま話さないまま...
カラスバさんが初恋相手だと知らないまま______。
そんなの、あんまりだよ...
「______アヤト?」
声をかけられ振り返ると、そこにはあの人がいた。
ア「_____カラスバさん。」
カ「久しぶりやな、アヤト。」
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作者名:紗也
| 作成日時:2025年12月29日 23時


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