_____*51 ページ11
・
・
−あれから私たちは急いで病院へ向かった。
立ち上がれなくなった私をアヤトが抱きかかえてくれた。
お父様は会議をキャンセルし、私に付き添ってくれた。
病院に着き、一通り診察を終えると処置室でアヤトと一緒に待っていた。
「_____どうして、急に足に力が入らなくなったんだろう。」
ア「_____姉さん、ここ最近さ...よく躓いたり転んだりしてたよね。」
「え...」
アヤトにそう言われて思い返してみると...
「_____確かに私、躓いたり転んだりしてたかも。」
ア「_____もしかして、姉さん...」
_____コンコンッ
すると、部屋にドアをノックする音が響く。
ア「_____どうぞ。」
_____ガラガラッ
「_____大変お待たせいたしました。」
処置室の扉が開き、担当の先生とお父様が入ってきた。
ア「先生、診察の結果...出たんですか?」
「はい、先ほどお父様とお話をしていました。
A様あなたは...筋萎縮性側索硬化症、通称ALSを発症した可能性が高いです。」
「ALS!?まさかそれって...」
マ「ああ...お前たちの母さんと、同じ病気だ。」
お父様の言葉に、思わず言葉を失う。
ア「_____姉さんが、母さんと同じ病気。」
「_____。」
_____私が、ALSを発症してしまうなんて...そんな。
私これから、どうしていけばいいの...
・
・
−病院から帰ってくると、私は自分の部屋で寝かされた。
「っ...!」
_____ドサッ
自分がALSになったことを受け入れたくなくて、自力で立とうと必死になっていた。
だけど...
「っ...なんでよ...!!」
足に力が入らない。
どうして...私なの?
自力で立つことも歩くこともできないのなら、私はもう...
「_____生きている意味なんて、あるの?」
大好きなポケモン勝負もできない。
そして...
「_____カラスバさんに、もう会いに行けない。」
大好きなあの人のところへ行けないなんて...そんなの。
_____ガチャッ
ア「_____!姉さん!!」
部屋に入ってきたアヤトが私に駆け寄る。
ア「ダメじゃないか、姉さん!ちゃんと寝ていなきゃ...」
「_____アヤト、私...私...」
私はアヤトに抱きつく。
「もう私...カラスバさんに会いに行けない。」
ア「姉さん...」
「彼に会いに行きたい...自力で会いに行きたいのに。
こんな姿...彼に見せられない。」
私はアヤトに抱きついたまま、涙を溢した。
______自分一人じゃきっと耐えられなかったから...
アヤトがいてくれてよかった。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紗也
| 作成日時:2025年12月29日 23時


お気に入り作者に追加


